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私からみた世界短編小説 「かおの整っている男の子」

小学校6年生になった私、川山 青(かわやま あお)は自分の席に座った。
隣の席は顔が整っている男の子。
名前は知らない。
その子はふざけている。
いっつもいっつもふざけている。
私はその子に「なぜふざけているの?楽しいの?飽きないの?」と聞いた。
私は興味があった。
その子がなぜ、顔も整っているのにそんなふざけているのか。
それ以前になぜクラスの人たちはふざけているのか。
でも、その男の子は「なんで?聞くの?」と、言った。
「女子って変だな。」と、言われた。
私は「女子」と、言われるのが、気に食わなかったが、少し考えた。
私も「男の子」と読んでいるからだ。
私はその男の子の机の名前を見て、言い返した。
(あおき、、ゆう?)
「あおきゆうくん!あなたはクラスの人の名前も覚えていないのね!男の子って変なの!」と、言い返した。
あおきゆうくんは言い返した。
「ば〜か!」と。
私は無視をした。
私は自分が言い返したら相手の好きなようにさせるのだ。
顔が整っているのに、心は整っていなかった。
「しね!」という言葉が耳に入ってきた。
私はびっくりしてしまった。
言ってしまった一言。
もう時は戻せない。
さすがに言い返したかった。
「なぜ、そんなことを言うの?あおきゆうくん。私が死んだら何百人かは悲しむよ。例えば、お母さん、お父さん、友達、いとこ、親友、…」と、言いかけたところで、「たったの5人!?全然悲しまないじゃねーか!」と。
私は言いかけた言葉を言った。
「あおきゆうくん」
あおきゆうくんは口を開けながら、「は?」と、言った。
私は「あおきゆうくんは私に悪口を言ったの。つまりあおきゆうくんは私に興味があるの。」と言った。
あおきゆうくんが何か言いかけようとしたところ、うるさいチャイムがなった。
「き〜ん〜こ〜ん〜か〜ん〜こ〜ん〜き〜ん〜こ〜ん〜か〜ん〜こ〜ん」と。
私はこの音が嫌いだ。
雑音のような音。
早くクラスに戻りなさいというプレッシャーをあたえる音。
人の楽しい時間をさえぎるようになる音。
今のあおきゆうくんの様に、人が喋ろうとする大事な時に、言葉をさえぎる音。
私は席に座った。
○○の教科書を忘れるとやってくる人。
そのこは「人に借りてね!」と、言って去る。
偉そうに、先生でもないのに。
いや先生でも言っちゃダメか。
私はあおきゆうくんに「国語の教科書貸して。」と、言った。
でもあおきゆうくんは無視した。
「なんで無視するの?」
「さっきのことがあるから気まずいんだよ。」と、言われた。
やっぱりあおきゆうくんはわからない。






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