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一般的な日本人の苗字で「へ」から始まるものは少ないような気がする

 宮崎県のアンテナショップの前を通ったとき、「へべすフェア」みたいな幟が立っていた。どうも東京(関東?)での知名度はあまり無いようだが、「へべす」とは宮崎特産の柑橘類の一種である。

https://www.kumano-nouen.com/?mode=f2

 私は、なぜ知っていたのだろう… 九州に親戚などはいないはずだが… でも子供のころから何度か宮崎には行っているので、その時に知ったのだろう、きっと。それにしても、ずいぶん久しぶりに見たような…

 このへべすを見た後、ふと「へ」の音から始まる言葉は、割とネガティブな意味のものが多いのではないか、と思った。「下手」「ヘタレ」「変態」「へこたれる」「へこむ」「反吐」「減らず口」「僻地」「辟易」「偏屈」等々… もちろん「平和」とか「平穏」とか、ポジティブな言葉もあるし、「部屋」「編集」などニュートラルな単語だって少なくない。が、なぜか辞書を見ても、ネガティブな(イメージの)言葉が多いように思う。

 と、徒然なるままにここまで考えてたら、そう言えば「へ」から始まる苗字って、あまりいないような…と思い至った。

 外国人は、割とすぐに思い付く。ヘミングウェイだとか、ヘッセだとか、ヘンドリクスだとか… だが、日本人の一般的な苗字だと、結構レアなのでは? 試しに自分のスマホの住所録を見てみたら、「古矢(ふるや)」と「細谷(ほそや)」の間には「ペギー葉山」さんしかいなかった。これは…一般的な日本人の苗字ではない…と言うか、たぶん「葉山」が苗字だろうな…

 もちろん、全くいない訳ではない。「辺見(へんみ)」さんなどは、「蒲原」さん程度のレア度(個人の感想)で存在するし、「北白川」くらいのレア度で「平群(へぐり - 平久里 / 辺栗などとも)」さんも存在する。が、それ以外に思い付かないのだが…

 ここで、わざわざ人名辞典などを引っ張り出す程の熱量は、持ち合わせていない。こういうときは、自然の流れに任せて、日々の暮らしの中で「へ」から始まる苗字の人を見かけたら、一人でニヤニヤ喜ぶだけである。

 …という私が、某お店の店員さんの名札で「平安山」と書いて「へんざん」とふりがなが振ってあったのを見たときは、結構興奮した。いや、これは「愛新覚羅」さんくらいのレア度なのでは…

 しかし、なぜだろう。何故、「へから始まる苗字」は少ない(気がする)のだろうか。「平家の呪い」か? 他にもこういう音はあるのだろうか。

 試しに五十音を「あ」から順番に「新井さん」「井上さん」「内田さん」みたいに、苗字を思い付くか実験を(脳内で)してみたが…「け」とか「て」も少ない気がする。私の知り合いには「慶野(けいの)」さんや「天白(てんぱく)」さんなどがいるが、かなりレア度は高いだろう。他の苗字は思い付かないな…

 試しにこの文を読んだ人も、やってみてはいかがだろうか。人名はかなり地域差が激しいので、レアな文字も違ってくるのでは、と思います。例えば沖縄の方に行けば「慶良間(けらま)」さんとか結構いそうな気がするし、「平田」と書いて「へいだ」さんとか、「平川」で「へがわ」さんとかがいるそうだし。うむ、平家の呪いは関係なさそうだな。

 え〜、この文章、特にオチは無いです。私は一日の内の大部分を、こういうどーでもいいことを考えて、地球上の空気を無駄に消費しております…

【追記】
「て」は「手塚」さんというメジャーな苗字があったな。小学校の同級生に「手代木(てしろぎ)」くんというのもいたし、沖縄系に「照屋(てるや)」さんも多い。「け」も、レアではあるが「毛塚(けづか)」さんとか「剣持(けんもち)」さんの存在を思い出した。そう考えると、やはり「へ」は少ないような。

 【追々記】
「て」には「寺」という便利な漢字があった。寺尾さん、寺田さん、寺山さん… なんだ「て」はいっぱいいるやんけ。でもやっぱり「へ」は増えない気が…

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