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非日常が好きだ 浅草夜散歩編

私は非日常が好きだ。

夜は日常の合間のちょっとした非日常。

日常から少し離れ、朝が来るまで(魔法が解けるまで)の時間を、『ロスタイム』とCreepy Nutsと呼んでいる。

テレビアニメ「よふかしのうた」の挿入歌になっている『ロスタイム』だ。

夜の散歩は思わぬ発見があって面白い。

今回も仕事終わりに、ふらっと寄ってみた。

週末は人が多くて駅から浅草寺まで行くのにも苦労する。

しかし、平日の夜は快適だ。

ちらほら観光客はいるが、夜が更けると人はさらに少なくなる。

浅草駅から地上に出て、浅草寺へ。

大盛況な街は人が少なくなると、まるで化粧が落ちてすっぴんを見せるかのようにガラッと変わる。

年季の入った建物の傷や汚れが良い雰囲気を醸し出していたのも、こうしてみると寂しく感じる。

カステラや煎餅の残り香がまたいい。

本堂に着いた。

引き返す。

雷門まで戻ってくると、アジア圏の外国人旅行客、女性4人が写真を撮りあっている。

スマホ画面と見比べているところをみると、アニメかドラマのロケ地としてみにきたのかもしれない。

たった数時間の旅だったが、とても有意義だった。

駅に戻り、いつもの電車に乗ると、日常に戻っていた。

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