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非日常ラウンジ 花火大会編

夏にしか体験できない非日常といえば花火。

浴衣参戦のため一眼レフを持参せず、写真は綺麗には取れなかったため、文章メインで綴る。

今回参戦したのは松戸花火大会。

真夏日、北松戸駅。

着いたころ駅にはさほど人は見られなかった。

地元から参加?のような若者が固まって向かっていたくらい。

しかし、歩くこと30分弱。

会場となる土手に着く頃には私の周りはぞろぞろと集まっていてちょっとした行列に並ぶ形となっていた。

「チケットお持ちの方はこちらへお進みください」

テント前に5分ほど並び、レジャーシートとリストバンドを受け取る。

それから土手の傾斜に陣取りをすることになるのだが、着いたのが打ち上げ開始20分ほどだったので、この頃には結構埋まっていた。

なんとか隙間を見つけ腰を下ろす。

こういうところに来ると屋台に並びたくなるもの。

小腹が空いたのでかき氷とケバブに並ぶ。

混んでる。

打ち上げまであと15分、10分、5分、そして…

「10秒前から皆さん一緒にカウントダウンしましょう」

アナウンスが流れて、列に並ぶおじさんたちと花火の方向を向く。

3、2、1。

連続した花火が上がる。

おおーっと歓声が上がった。

隣のおじさんがスマホで動画を撮っているのを見て、自分もスマホを取り出す。

花火はほとんど休みなしに打ち上がる。

一つ前のと種類が違うものが上がると、その度に歓声が上がる。

自分の番が来て注文を伝え、PayPayを立ち上げる。

が、繋がらない。

ネットワークエラー。

人が多すぎるあまり、電波が届かなくなっているのだった。

「すみません、やっぱ現金で」

この前のライブ会場でもこんなんだったな、なんて思いながら支払いを終わらせ、そそくさと自席に戻る。

土手の上から見る花火はまた違った。

夏だなあ。

あんなに暑かった気温も下がり、とても過ごしやすい。

ケバブはあっという間に平らげた。

「ウェットティッシュ忘れた」

これも夏祭りあるある。

隣も、ベタついた手を宙に浮かせたまま花火を見ていた。



あっという間にクライマックス。

怒涛の打ち上げが終わって拍手が沸いた。

15000発、もう打ち上げた?

それくらいあっという間の出来事。

花火が消えてから辺りが暗くなっていることに気づく。

立ち上がり、浴衣の身なりを整える。

街灯はなく、工事現場にあるような提灯的なものが帰り道にポツンポツンと設置されている。

帰るか。

ぞろぞろと駅に続く行列に加わった。

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