『どの様な「生産物」を私は食べたら良いのか!?』（「体質/体調別」栄養摂取のアプローチ）』【9】

【9】〜『皮膚の異常が気になる方々へ』「皮膚の痒み・アレルギー性皮膚炎等の予防・改善のアプローチがある成分」へ［③］

1］〜『「ビタミンCの働きを助け」、「肌と髪の健康を保つ効果」のある成分。』
➀『パントテン酸』の含有生産物。
・「パントテン酸」は「ビタミンC」の働きを助ける役割をしています。
「ビタミンC」は、肌や髪の毛を作る「タンパク質の合成に不可欠な成分」です。
特に、肌の奥にある真皮層の約70％は、「コラーゲン」と云うタンパク質で作られており、潤いや弾力を保っています。
※「パントテン酸」は、この「コラーゲンを作る時」に「必要なビタミンCの作用を助け」、髪や肌を正常に保ってくれます。

2］〜『「皮膚や粘膜の健康維持を助ける効果」のある成分。』
➀『ビオチン』の含有生産物。
・「ビオチン」が補酵素として働きを助けている「酵素のカルボキシラーゼ」は、「アミノ酸の代謝」にも関わっています。
※「筋肉や皮膚、粘膜、髪の毛」等は、「​アミノ酸が集まってタンパク質を合成する事で作られています。
その為、「ビオチン不足」によって「酵素カルボキシラーゼ」の働きが悪くなり、「アミノ酸からタンパク質をスムーズに作る事」が出来なくなると、「皮膚や粘膜、髪の毛等を上手く作る事」ができず、「肌荒れや脱毛、白髪の原因となる」事があります。
※また、「ビオチン」は、皮膚の炎症や痒みの原因となる「ヒスタミンという物質の産生を抑える」働きがあります。

②『ケルセチン』の含有生産物。
・「ケルセチン」には、アレルギーを抑制する効果あると云われています。

3］〜『「粘膜や皮膚を健康に保つ効果」のある成分。』
➀『ビタミンA』の含有生産物。
・「ビタミンA」は、「皮膚や粘膜を構成する上皮細胞を作る」事に関わり、その機能維持に欠かせない成分で、免疫作用など全身の健康維持を支えています。
「特に皮膚、目の角膜や粘膜、等を覆う粘膜を健康に保つ働き」があります。

4］〜『「紫外線による害から肌を守る働き」がある成分。』
➀『パントテン酸』の含有生産物。
・「ビタミンEの血流改善効果によって、全身に血液が供給されることで細胞の新陳代謝も活発になり、皮膚のカサカサ感を改善したり、肌に色つや・ハリが出るといった効果も期待できます。
※更に、「ビタミンE」は、紫外線による害から肌を守る働きがあり、「シミやそばかすにも効果的」です。

5］〜『「肌に潤いや、靭やかさを与える保湿効果」がある成分。』
➀『ヒアルロン酸』の含有生産物。
・「皮膚の真皮に存在するヒアルロン酸」は大量の水分を含み、コラーゲンやエラスチンなどの骨組みの隙間を埋め、肌に潤いやしなやかさを与える重要な役割を果たしています。しかし、ヒアルロン酸は分解速度が速く、老化により生産量が減少します。
※「ビルベリー葉エキスにはヒアルロン酸の産生を促進する「GABA」が含まれていることから、「ヒアルロン酸」の産生が促され、保湿効果があると期待されています。

6］〜『「皮膚疾患への効果」がある成分。』
➀『フェニルアラニン』の含有生産物。
・「白斑（はくはん）」の治療に、「フェニルアラニン」の経口摂取と紫外線A波の照射、あるいはフェニルアラニンの外用と紫外線A波の照射との組み合わせで有効性があるとされています。

7］〜『「アトピー性皮膚炎を改善する効果」がある成分。』
➀『不飽和脂肪酸』の含有生産物。
・「多価不飽和脂肪酸」のn-3系列に含まれている「γ-リノレン酸」の働きで「アトピー性皮膚炎の改善効果」があります。

8］〜『「皮膚の再生力を高める効果」「皮膚の再生力を高める効果」のある成分。』
➀『プラセンタ』の含有生産物。
・「皮膚の細胞がアレルギー反応を起こす」と、細胞が壊れることにより「ヒスタミンと呼ばれる物質が発生」します。
ヒスタミンは炎症原因の一つとされており、「プラセンタ」にはこの反応を抑える効果があるといわれています。
※また「皮膚を保湿し、新陳代謝を活発にする」為、「皮膚の再生力を高める効果もある」と考えられています。

9］〜『「痛みや腫れ、熱を伴う炎症を抑制する効果」のある成分。』
➀『プロポリス』の含有生産物。
・「プロポリス」には痛みや腫れ、熱をともなう炎症を抑制する効果があります。
※「頭部白癬（とうぶはくせん）や癜風（でんぷう）」のどちらかの症状を持つ子ども242名に「プロポリスを28日間患部に塗布」したところ、「痒みが抑えられ、皮膚の発疹やただれが改善された」という報告もあります。
　

10］〜『「肌や髪の健康を保つ効果」のある成分。』
➀『ベタイン』の含有生産物。
・「ベタイン」は「陽イオンと陰イオンを持つ天然の両性界面活性剤」です。
吸湿性と保湿性が高く、浸透性に優れるため、化粧品などに用いられ肌や髪に弾力と潤いを与えます。
・また、帯電を防止する効果もあることから、特にヘアケア化粧品には必要な成分といえます。「刺激も少ないため敏感肌にも使用する」事ができます。

11］〜『「ヒアルロン酸合成酵素の活性化を誘発し、ヒアルロン酸の量を増やす効果」のある成分。』
➀『β-クリプトキサンチン』の含有生産物。
・「β-クリプトキサンチン」は皮膚にも比較的多く存在していることが知られています。
ヒトの表皮細胞を用いた実験で、「β-クリプトキサンチンはヒアルロン酸合成酵素の活性化を誘発し、ヒアルロン酸の量を増やす」事が分かりました。また、「表皮の水分保持の為に存在しているアクアポリンという器官の発現量が増える」と云う事も分かっており、美肌の維持に有効であることが示されています。

　
12］〜『「アレルギー症状を緩和する効果」がある成分。』
➀『メチオニン』の含有生産物。
・「アレルギー」は、免疫細胞が、外部からの刺激に過剰に反応する事により、発生します。
この際、「免疫細胞から放出されるのがヒスタミン」で、「メチオニンはアレルギーを引き起こすヒスタミンの働きを抑制する作用」を持っています。
「メチオニンを摂取することによって、血液中のヒスタミン濃度を抑える」事ができ、「アレルギー症状を抑制する効果」が期待できます。
②『ラブレ菌』の含有生産物。　
『アレルギーを抑制する効果』のある成分。
・「アレルギー」とは、体の免疫機能のバランスが崩れてしまうことで、体が特定の物質に過剰に反応してしまっている状態をいいます。
・アレルギーを持つ人間の腸内細菌を調べると、善玉菌の数が健康な方よりも少ないことが明らかとなっています。
この事から、
※［免疫のバランスを正常な状態に整える働きがあるとして、「ラブレ菌はアレルギーに効果がある」と考えられています。］

③『ロスマリン酸』の含有生産物。
『アレルギー性疾患を和らげる効果』のある成分。
・「ロスマリン酸」は、「アレルギー症状を引き起こす原因であるヒスタミンの遊離の放出を抑える作用がある」事から、…
※「皮膚の炎症・痒み・喘息・鼻炎を抑える」為、「花粉症やアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性喘息、関節炎を和らげる効果」が期待できます。

以上が、…『皮膚の異常が気になる方々へ』「皮膚の痒み・アレルギー性皮膚炎等の予防・改善のアプローチ……」でした…。
次回、『その成分を含有する生産物』について
に移ります。