見出し画像

ちょっとだけシックスセンス

コックリさんって誰

中学生の頃、学校でコックリさんが流行った。
放課後に数人の友達が集まって、"誰が誰を好きなのか““今回の期末テストで1番だったのは誰か"など、コックリさんに聞いているのを、囲んで見ていました。
ひと通り聞いた後、一時中断して、私以外の人達は誰かを呼びに行ったり、トイレに行くなどして、その教室に1人きりになりました。
 そんな時にです、私はおならがしたくなりました。(生理現象なので仕方ない)
誰もいない事をいい事に、それを我慢しませんでした。
しばらくして皆んなが戻り、またコックリさんを呼び始めたわけです。そこで事件は起きました。
10円玉が勢いよく動き出し、何も質問していないのに“へ“という文字へ移動したのです。
なんだか嫌な予感がしました。念のために言っておきますが、10円玉を押さえているのは、私ではありません。
次々と文字を移動し、結局“へをこいた"とコックリさんにバラされてしまったのです。
 その場にいた数人の友達は、「コックリさんがふざけている-」と言って笑いながら喜んでいたけれど、その時の私の心情が分かる人は少ないでしょう。
あの時、教室にひとりで残っていたと思っていたけれど、私はコックリさんとふたりきりだったのだ!恐ろしさと恥ずかしさで、背筋が凍りました。
半信半疑の遊びだったのだけど、信じずにはいられなくなってしまったのです。
 名前までバラさないでくれてありがとう!
なんだかそんな不思議な事柄に、親近感を覚える私です。
ですが流石にこの年齢で、コックリさんをしょうとは思いません。「さわらぬ神に祟りなし」です。
オカルト映画や、怖い話に出てくるような、かなり怖しいコックリさんが現れて、質問とは全然違う話しを一方的にしたり、何かを要求されたり、鳥居のところに戻らず、帰らないと居続けたりされても困ります。
 自分が責任を持てない事には手を出さない、のは大人の基本。
冒険ができなくなっているのかも知れませんけれどね。
いろいろ経験して、理性が効くようになった人を、大人と言うのでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?