【詩】言葉

読んでくれたらいいけど
読んでくれない

読んでくれ
一生懸命紙に書いてみた想いを

手書きの手紙を僕がこの手で
君のところへ配達したい

こんなネットの宇宙の隅っこで
何もない部屋からは

詩を書いても伝わりはしない
僕が伝われと叫びたいのに

思いがあふれて外は雨が降る
天の川にも届け伝われ突き抜けていけ

僕の置いてきぼりの気持ちが泣いた
天の川の底を突き破るから
底が抜けたから
雨が降る強く

きれいごとはないさ
言葉も出ないけど

言葉は僕の想いをさえぎるから
じゃまなだけだ

この紙には言葉など書いてない
そこには想いを書いてある

言葉は書いてないんだ
想いを書いてある

読んでくれ