【詩】愛

ぼくの命は苦しんでいる

君への想いでいっぱいになる

大空の青さに苦しんでいる

君が遠い空の下にいるんだと
思い知らされるたびに

ぼくの命は苦しんでいる

届かない想いに苦しんでいる

海の広さに苦しんでいる

こんなにも広い心が
あるのなら海よ
どうか届けて下さい
ぼくの想いが深海の
波間に揺れて
ふるえている

君への想い
ただそれだけだ
ぼくの心がふるえている

花のいのちの短さに苦しんでいる
咲いても散るならはじめから
恋心などいらない
永遠に咲く花がほしい
ぼくの想いが永遠に花となればいい

ぼくの心が苦しんでいる
ぼくの心がある日とつぜん
きみにうばわれたからだ
ぼくの心が想いでいっぱいだ
ぼくの心が奪われたというのに

ある日
ぼくが空っぽだ

見上げた大空は空っぽだったと気づく
ぼくの想いがきみに伝わらないからだ
大きな空はぼくをきみに伝えない

ぼくの想いが風のようだ
吹けばとぶなら
ちりになってもいい
どうか届けて下さいきみの住む街まで
どうなってもいい
ぼくの想いが想いごと全部
風のように吹きとべばいい

きみに会いたい