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【植物手帳】鰻掴 ウナギツカミ

鰻掴
ウナギツカミ

ウナギツカミの花


『ちょいと、通り過ぎずに
私も見ていってくださいな』
.
ここは確か
夏にニッコウキスゲが
咲いていた跡
.
何もなくて寂しくなったな
と思いながら歩いていると
何やら足元の方から
声が聞こえてきたような
.
目をやると
小さな小さな
金平糖のような
可愛らしい花が
宙に舞っているように
咲いていて美しい

金平糖のような可愛らしさ


お初にお目にかかります
お名前は何と仰られるんですか
.
『ウナギツカミと
呼ばれているわ』
.
可愛らしい花なのに
あまり似つかわない名前ですね
どうしてそう呼ばれるんでしょう
.
『触ってみたらわかるわよ』
.
そう言われて茎を触ってみると
引っかかるようにして痛い

茎に細かい棘がついている


気づかなかったが
とても小さな棘が
下向きにびっしりついている
.
湿地に生えているし
これでウナギを掴んでいたのか

水辺や湿地で生育する


『さあね、どうでしょう
私は別にウナギを掴みたくて
こんな形になった訳ではないから
分からないわ』
.
冷めた感じでそんな風に言われてみると
本当にウナギを掴んでいたかと
言われれば、そうではないかもしれない
.
一度手でウナギ取りを
したことがあるが
暴れ回るうなぎを捕まえるのは
相当に大変で
この棘で掴むのは難しいように
思えてくる
.
試してみたいと思うけれど
今やウナギは絶滅危惧種だそうで
そんな機会はなさそうです
.
Persicaria sagittat
タデ科
イヌタデ属
原産地: 日本、朝鮮、中国、モンゴル、ロシア、インド、パキスタン、ネパール、ブータン、ミャンマー、北アメリカ、ミニカ共和国
花期:5~10月
花言葉は
「好奇心旺盛な」「思わぬ利益」
.
タデ科の一年草
水辺や湿地に生える
ナガバノウナギツカミ
ホソバノウナギなど
種類が多い
葉が茎を挟むようにしてつく

.
#ウナギツカミ
#六甲高山植物園
#植物


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