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FXで負ける人は本質に気づいていない 

皆さん為替相場が動く理由は需要と供給のバランスによるものと理解していると思いますが、その中でトレードで利益を出していくための本質を理解している人は少ないのではないかと思います。

今回の内容は、
需要と供給のバランスによって変動していく相場で利益を出していくための本質についてお話していきたいと思います。

1.FXはゼロサムゲーム


そもそもFXの相場は需要と供給のバランスで動いてはいますが、それは一般的なものと少し違います。。

それはFXの市場参加者は全員利益を得たいと考えているところです。

身近な需要と供給の関係は、モノやサービスを売る側とそれを買う側にきっぱり分かれています。

それとは違い、
FXの市場参加者はみな「安く買い高く売りたい」と考えている人しかいません。

しかしFXの世界はゼロサムゲームなので、
本当に安い価格で買えた人と、安いと思って買ったが高く売りつけられてしまった人が存在してしまいます。

その違いが勝つ人と負ける人の違いなのです。

その違いを具体的に紐解いていきましょう。

高く売りつけられてしまう人たちの共通点は、下の図のように値上がりしている波を見て今後も値上がりするだろうと考えているから負けます。

しかし、
勝つ人たちはいつだって値上がりする前に買っているのです。

FXは証券会社が仲介をしていますが相対取引なので、先に買った人の利益は後で買った人のお金で賄われています。

だから誰よりも早く安く買うことがFXの勝ち方です。

初心者で何も知らなかったときのほうが利益をだせていたという経験がある人もいると思いますが、それはテクニカルの分析を知り下手にトレンドフォローをするよりも、シンプルに安いか高いかに目が行っていたからだと思います。

もちろんテクニカル分析で流れを察することも大事ですが、そもそもの本質は安い時に買って高い時に売ることです。

それを必ず意識の根底において取引を行いましょう。

2.明確な買いのサインは罠

ではどうしたら誰よりも先に安いところで買うことができるのでしょうか。

それは、
ファンダに順張り>上位足に順張り>下位足に逆張りすることです。

なぜなら、できるだけ安いところで買うのはもちろんですが、大局に逆らうとそれはそれで負けてしまいます。
かといって、シンプルに全部に順張りだともう高くなってしまってるからです。

だから、
勝率とリスクリワードで見た時、下位足では逆張りで入ることが、大口でない私たち個人トレーダーの勝ち方なのです。

実例を出すと、
2023年4月28日に日銀の新総裁である植田総裁の初の金融政策決定会合が行われる前日に私はUSD/JPYをロングでポジションを持ちました。

USD/JPY 1時間足チャート


理由は、
4時間足では底値を切り下げて円高方向に動いていたが、ファンダメンタルでは金融政策に変更がないこと(金融緩和の継続)を予想しておりましたし、日足は上昇トレンドだったからです。

USD/JPY 日足チャート


USD/JPY 4時間足チャート


 
もちろん、
他にもテクニカル分析でプライスアクションも確認はしておりましたが、入りどころを伺うだけでファンダと上位足の流れからロングに入れることを決めておりました。
 
結果的に利確位置は悪かったですが合計100pips以上の利益を出すことに成功しております。

この様に、
多くの方は楽なのでテクニカルを第一に考えて取引してしまいがちですが、結局大局はファンダと上位足によって構成されているので、それらに順張りし下位足では逆張りの意識でトレードを行う方が本質的に勝ちやすいのです。

3.テクニカル分析は嘘!?

もちろんテクニカル分析のみで結果を出されている方もいらっしゃいます。

しかし、
テクニカル分析のみで大局(ファンダ)をつかめていないと、現状の値動きの中での高値圏や安値圏はわかっていても動く方向は運任せになってしまうので、リスクリワードのバランスと利確損切の管理がとっても重要になりますし、かなり強靭なメンタルと技術が要求されます。

なので、
実はファンダメンタル分析とテクニカル分析の両党でやるよりも、テクニカル分析だけでトレードを行うほうが圧倒的に難しいんです。

またテクニカル分析は過去の相場検証を行った結果生まれたものなので、それだけの分析だと下の画像のようにバイアスがかかってしまいます。

だからと言ってテクニカル分析が全く使えないというわけではなく、使い方を間違えてはいけないということです。

方向感はあらかじめファンダメンタル分析や上位足のトレンド方向を参考にし、テクニカル分析ではできるだけ安く買うためにポジションを入れるタイミングを探るために使うのが重要なのです。

4.まとめ


現在FXや投資に興味を持ち始められるかたが増えてきていると思いますが、初心者でも手が出しやすいテクニカル分析の必勝手法などは、アフィリエイターや投資商材を売る人たちが作り出した幻想です。

テクニカル分析はもちろん有効ですがFXで取引する上での本質は、「安い時に買って高い時に売る」です。

その安い高いの基準は経済状況や政治、金利など様々なファンダ要因からできており、そこから目をそらしていては勝つことは難しいでしょう。

投資で勝つための考え方は、
「風が吹けば桶屋が儲かる」
という言葉がありますがこれが一番近いと思います。

この言葉は何かことが起こると巡り巡って思いがけないところにも影響が出るという意味の言葉ですが、この言葉が出来た背景にはストーリーがあります。

風が吹けば砂が舞い上がり、砂が目に入り、目が悪くなる人が増え、そのため三味線弾きで生計を立てる人が増え、三味線が売れる。三味線には猫の皮が必要だから猫がとらえられ、それによってネズミが増え、桶がかじられる。

したがって、風が吹けば桶屋が儲かる。

といった流れからこの言葉が生まれました。

この言葉のように、
円高になるのも円安になるのもすべてにきっかけがあります。
そうなる動線を理解していくところがFXを始めていくスタートなのではないかなと思います。

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