ファンダメンタルズ分析の基礎

FXトレーダーあるあるですが

ダウ理論に
「需給に関するあらゆる事象は全て市場価格に織り込まれる。」
とあるのでテクニカル分析を極めたら、
ファンダメンタルズ分析なんていらないと思っている人がとっても多いです。

が、
断言します。

勝っているトレーダーでファンダメンタルズ分析を無視しているトレーダーはいません。

なぜなら、
大きなトレンドの発生やトレンド転換はファンダがきっかけになっているからです。

usd/jpy 2023年の値動きと経済指標

なので、
FXをギャンブルではなく投資として行っていくためには、
ファンダメンタルズ分析は避けては通れないものになっています。

もしあなたがFXトレーダーとして、
稼いでいきたいと思っていて現在ファンダを避けて通っているなら、
ぜひ最後まで読んでいってください。


1.ファンダメンタルズ分析とは?



ファンダメンタルズ分析とは経済や政治、地政学的リスク、株価などなど様々な情報から相場を予測する分析方法のことを言います。

いろいろな情報が相場に影響を与えますから、
個人ですべてを見ていくのはとても大変なので、
ファンダメンタルズ分析において特に注目される
「金利」について解説していきたいと思います。

なぜ「金利」が大事なのかというと、
FXトレーダーは差益を狙うトレーダーと、
スワップ金利を利用して稼ぎたいトレーダーの2種類がいて、

後者の心理は要するに、
金利の安い通貨で金利の高い通貨を買いたいということです。

なので、
金利が上がる見込みが高ければ通貨は買われ、
金利の下がる見込みが高ければ通貨は売られます。

通貨の価値は需要と供給のバランスによって変動しているので、
各国の金融政策決定会合の結果、金利がどう変動するかを予想することが
FX
といっても過言ではありません。

その中でもアメリカのドルは世界の基軸通貨であり、
アメリカの金利の行方は何よりも注目されます。

2.金利が変動する訳


金利の上下がFXにおいてとても重要なことを理解されたと思いますが、
そもそもなぜ金利を上げ下げする必要があるのかについてお話していきたいと思います。

・金融緩和(金利引き下げ)の効果


 金利を下げることによりその国の企業はお金を借りやすくなります。
 そうすると事業投資を活発に行えるようになり、業績が上がり、
 労働者の給料が上がり、消費者の財布のひもが緩み、
 物が売れまくるので物価が上がります。(インフレ)

・金融引き締め(金利引き上げ)の効果


 金利を上げることによりその国の企業はお金が借りずらくなります。
 また返還するお金も増えることから、
 企業は労働者の給料を下げざる負えなくなり、
 消費者の財布のひもが締まり、
 物が売れなくなるので物価が下がります。

各国の中央銀行はこういった金融政策を通して、
物価上昇率2%を目標にしています。

3.経済指標が重要な訳


しかしそれは簡単なことではありません。
昨今で言うとコロナショックやロシア進行など様々なことがきっかけで、
経済状況は常に変わり続けているからです。

その代わり続ける経済に対応するために、
各国の中央銀行は常に変わる経済の情報を取得し、
それを元に金融政策を決めます。

その情報というのが、
「経済指標」なのです。

一番注目されるアメリカの金融政策決定会合は(FOMC)は年間8回あり、
そこで発表される内容がどうなるを予想するカギは、
日々発表される経済指標にあるということです。

そう考えるとわくわくしますよね。

4.少し難しい話


ただ、
金利が上がったとしても、
直後の相場ではその国の通貨が売られていたり、

経済指標の結果がよかったのに、
予想と真逆の動きをするってことはよくありますよね。

それは投資の世界では、
「期待で買われて事実で売られる」
からです。

例えば、
利上げの発表があったとしても
それが周知のことで織り込み済みであった場合、
結果発表後はみんな売ってしまうので
事実が発表された時点で買っても遅いということですね。

次の金融政策決定会合で金利がどうなるかは、
常に考えられており市場参加者は毎日の経済指標を経て、
それを織り込んで取引を行っております。

なので現状どれくらいの確率で次のFOMCで金利がどうなるかは
FedWacthで確認できますので、それを合わせて見てみてください!

CMEのFebWatchツール 2023/4/26


5.まとめ


ファンダメンタルズ分析に終わりはなく、金利以外にも様々なことが相場変動につながっています。

正直どこまで勉強しても相場の動きを100%見極めることはできません。

しかし、
ファンダを無視していていいわけではありません。

冒頭でもお話ししましたが大きな相場の動きは経済指標が影響している場合がほとんどです。

トレードするうえで根拠が多いに越したことはありませんので、ニュースや経済指標を考える上で、ここまでのお話は基礎の基礎として覚えておいてください!





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