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初めて結婚式場に着付けに行った時のこと

はじめて結婚式場に着付けに行った時のことは今でも忘れられない。

先輩の先生と駅で待ち合わせ、スタッフの入り口の場所と、入り方を教わり、事務所に挨拶する。

着付け室に入り、デイスケの確認。
衣装の準備をして、お客様を待つ。

今でも思い出すと、頭がクラクラする。

今日はお客様にとって、とてもとても大切な日。そして、お客様は高額な着付料を払う。その金額に見合う仕事をしなくてはいけない。

こちらははじめてでも、お客様はそんなことは、ご存知ないし、関係ない。

オドオドしている場合ではないのだ。

着付師は着付け室ではお互いを先生と呼び合う。美容(ヘアメイク)さんも、着付師のことを先生と呼ぶ。

先輩後輩、ベテランと新人、そういうことをお客様に感づかれてはいけないのだ。

誰でも一度は通る道だけど、初めてというのは本当に緊張する。

わたしは先輩の先生についていけばよかったけど、そういう環境がなければ、着付師としての第一歩を踏み出すことは難しいでしょう。

今は一人で式場に行く。でもはじめてお仕事として、着付けをした日のことは、絶対に忘れないし、忘れてはいけない。

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はじめての仕事

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