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例えば日本海にサイコロを一振り投げ入れてみたとして。

・構成/composition

 < 一緒に/com- +置く/pono +こと/-tio>
 なんかある。また、なんかある: 絵画のバランス。アクトの順番。あの子とわたしの間柄。ロシア/ウクライナ-中国/台湾。『夢判断』と『エクリ』の関係。なんでもいい: 机の上。都市砂漠を歩く君。人工透析患者の管。食べ終わったナポリタンの皿。メキシコ湾に流れ出した重油。パンケーキシロップ。偏微分方程式。ほんとうになんでもいい。

 宇宙。

 何かがおかれて、何もかもが変わる。世界の布置が変わる。刷新される。いつでもどこでも革命が起きている、と未熟な詩情が訴えてもいい。要するに大事なハナシではない。なんとなれば形而上学的所感でしかない。

・再構成/reconstruction 

 なんでもいいわけじゃない、と言い直そう。やっぱり意味あるものは限られてくる。存在感がなくちゃいけない。石ころが転がっても革命という感じはしない。でも、スカイツリーが折れたら革命という感じがする。地球の裏で人が死ぬのと、知り合いが死ぬのと、恋人が死ぬのとでは違う。全部あたりまえのことだ。
 例えばまた、時代なんてものも構成されてたりして、フーコー然りなことを考えてしまう。エピステーメーではないけれど、エートスを考えてしまう。
 イマ、この何となく広がっている文化の吐息、ゼエゼエなのかスースーなのかは知らないけれど、茫漠として曖昧に波うつ巨大なCULTRAの胸郭のうえで、ボクたちは生きている。意味なしには生きていけないボクらにとって、このエートスはいきづらさに、あるいは浅く、あるいは深く、関わってくる。喫煙所で深呼吸ができる人もいれば、そうでない人もいる。



         閉塞感

      何がおきている?
      痛い
      布置はいつでもボクを裏 切   る
      正しい位置に 
                   置かれない    
    (ズレた)
      この庭はもう くさってる
      燃やしてしまえよ!
      痛い
 関節がは(ズレた)
           しぬほど痛い

      燃やすとて
      荒野に風は吹くのかい?
      吹いたとて
      風 の歌を聴け
             るのかい
                  ?  



ボクらの時代…そんなものがあるとして、その布置をぴたりと謳う…そんな詩があるとして、いつになったらボクらはそれを手にするチャンスに巡りあうのか。
   
      
      
 



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