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熱力学は平衡現象を扱う学問。平衡状態間の変化は、流体力学(伝熱学)が扱う。

 熱力学は、平衡現象を扱う学問だ。ある平衡状態からある平衡状態に移る間のことは熱力学では議論できない。(ただし、平衡を保ちながらのとてもゆっくりな変化なら扱える。)具体的な話をする。冬に暖房を付けないでいると、そのうち部屋の温度が何度になるのかは、熱力学の知識で求められる。ただし、あと何分経ったらその温度になるのかは熱力学の知識では求められない。それを求めるには、伝熱学の知識を使わなければならない。

追記

 大学の熱力学の授業で先生が、
「伝熱学は流体力学に含まれる。しかし、こう言うと伝熱学の先生に怒られる。」
と言っていた。


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