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【詩】「最愛」

陽だまりの中でちらちら動く
煌めきを愛おしく思ってしまうのは
あのときの私がこちらを向いて
笑っていたのを想起するから

鳳蝶は歌う
その姿は美しくて儚い
画面に跳ね返った虹が弧を描き
すべての命に着地するようで

黒にも救いは齎され
ゆえに私たちはいつまでも
尖った心を捨てられはしない

はなから全てを分かってくれと
傲慢に思ってなどいないよ
ただきみには知っていてほしかった
私がきみを許していたことを

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