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北欧旅行記2024.8 ④3日目 ヘルシンキ

8/8木曜日 6時前には起床しホテルで朝食。チーズやハム、暖かい卵料理、サラダ、フルーツ、ヨーグルト等など、色々あって嬉しい。後でお茶する事を見越して食べなかったが、パンケーキや焼き菓子も美味しそう。リンゴンベリージャムが北欧らしく嬉しい。
会場には西洋人(どこの国の人か分からず)、中国人(多分)。日本人もいた。一人で食べてる人もちらほら。

ホテルの部屋から
ホテルで朝ご飯

まだどこも開いてないので部屋で休んでから、歩いて5分くらいのカンピ礼拝堂へ。今日も青空が眩しい。日本の湿気のある空気を通した光と違い、真っ直ぐに光が差してくる。
カンピ礼拝堂は入口近くに入場券の券売機があります。早く着いて、入口で待つ。10時に、大柄な黒衣の神父様が、礼拝堂に繋がるガラス張りの通路部分の扉を開けてくれ、同じく開き待ちしてた西洋人のおじさまに譲られ、一番乗り。
礼拝堂の中は撮影禁止です。
一面シンプルな曲げ木の壁、シンプルな説教台と木のベンチ。片隅の石を模したクッションたちがかわいい。天井から光がさしてるのですが、なんとなく窓がない閉塞感を感じてしまう。せっかくなので、しばらくベンチに座ってみる。で、気づいたのは、ここめちゃくちゃ静か。無音。こんな無音を日常で感じることがない。案内を読んだら、防音の石膏ボードが使われているそう。観光客が入れ替わりやってくるのですが、暫し静けさを感じられました。
光に照らされたアモス・レックスを横目に見ながら、エスプラナーディ通りへ向かいます。

カンピ礼拝堂
アモス・レックス 現代アートの緑の少年

まずはマリメッコで、エコバッグとポーチを。日本より大分安い。安いとはいえ服はなかなかのお値段なので、小物だけ。エスプラナーディ通りのお店は服、ベッド周りの布物、食器など幅広い品揃えでわくわく。
ヘルシンキは、マリメッコのワンピース着てる女性が結構います。マリメッコじゃなくても花柄などのワンピース率高し。
また、国から配給されてるんじゃないかというくらい、多くの女性が持ってるのが、マリメッコのエコバッグ。それも、柄物じゃなく皆んなmarimekkoのロゴが全面にプリントされてるもの。お店で売ってなかったけど、どこで入手してるんだろう?
続いてイッタラへ。リサイクルガラスの透明のバード購入。何かのキャンペーン中で割引があり、随分安く買えた。ピンクのシエッポと迷った。今思えば、日本より全然安いんだからシエッポも買っても良かったな。まあ、次回のお楽しみとしましょう…。
イッタラのお店は広くて品揃え豊富、翌日行ったイッタラ&アラビアデザインセンターと大して変わらないくらい。一画でビンテージ品を販売してるのが、セカンドハンドが根付いた北欧らしい。ただ、このビンテージ、クラシックなもの、シンプルなものが多くて、日本人がきゃー♡となる感じではないです。
イッタラも店員さんがとても親切。分からない事があったら声掛けてね、と言ってくれて、質問すると親切に教えてくれます。
続いてokraへ。茶色の小型革バックに目が留まる。昔フィレンツェで買った旅行用小型バック、内側がボロボロ剥がれてきてるのに気づいて、替え時なんじゃと、買う理由にしてしまう…。が一旦保留。
ファッツェルのカフェでチョコレートを何粒か買う。ファッツェルのカフェはケースに何種類ものケーキと、どでかいサンドイッチが並んでました。余力があれば食べたいんだけど。

エスプラナーディ公園内のカッペリでランチ。入って左がカフェ、右がレストラン。カフェでサーモンスープ。いい値段してます…。カウンターでお会計してから、自由にスープを盛り付け、パンと二種類のディップも自由に取って席に着く形。スープとかパンとか何回よそってもいいんだと思う。私はむしろ、控えめに好きな量だけ取れるのがありがたかった。
サーモンスープ、美味しい!クリームタイプだけどさらっとしてて、大ぶりなサーモンは柔らかく脂がのっててふんわりと。ジャガイモもごろごろ。ディルも効いてます。サーモンスープ、一度は食べたかったので、嬉しい。
店内は広々、ガラス張りで公園の緑と港が見えて、大変気持ちが良い。お客さんは女子会らしき婦人たちや、老夫婦など。こんな気持ちの良いところで女子会なんて、羨ましい限り。日本だとなかなかないですね。
テーブルに小鳥が止まっている。開放的な作りだから侵入しやすいんだろうか。

サーモンスープ
カッペリの素敵な内装

…と、イッタラとマリメッコで免税書類を貰い忘れたのに気づく。お店に戻って無事頂く。レシート、現品、パスポートがあれば大丈夫。両店ともまたまた親切に対応して下さる。
ネットで、ストックマンの8階で免税手続きができると見て行ってみるも、できませんでした。空港の免税カウンターで手続きが必要です。空港で手続きした後、市中のストックマンなどで、現金で返金が受けられるという意味の書き込みだったんだろうか。カードに返金して貰えばいいので、市中で返金してもらう必要なしです。

一旦ホテルに荷物を置いて、トラムでアアルトの家に向かう。トラムに20分くらい乗車。降りる駅を間違えないか不安で、初め、地球の歩き方のトラム路線図を見ながら駅名を確かめていたのだけど、ん?全然駅名が違う。後で気づきましたが、この路線図、主な駅のみ掲載で、全部の駅は載ってないです。焦って隣の席の男性に聞いてみるも、詳しくなかったのか、私の英語が分からなかったのかあまり反応なし。はっ…Googleマップで現在地見れば良いだけだと気づく。便利な世の中になりました。スマホに頼り過ぎてて、スマホに何かあったらと怖くもなりますが。
無事正しいトラムに乗れてたので、外を眺める。本当に良い天気で、街が光に照らされている。緑が多い。羨ましい…。
Laajalahden aukio駅到着。駅前にはスーパーと、いくつかカフェがあります。5分くらい歩いてアアルトの家に到着。外観はすっきりしてモダン、建築家の家〜という印象。見学ツアー開始の1時間くらい前に着いてしまう(遅れるのが心配で。書いてて気づきましたが、私、心配性ですね…)。住宅地で周りはお店などない。道路の向かいで、地元の高校生くらいの女の子二人がレモネードを売っている。欧米(アメリカ?)では夏休みにこういう事すると聞いたことがあったけど、本当にやってるんですね。中国人観光客らしき数人がそこで溜まってました。
う〜ん、と周りを見ると、アアルトの家の右隣に小さな図書館があり、入ってみる。ここがまた良い。
日本の公立図書館って大抵古くて薄暗いと思うんだけど、大きな窓からアアルト家のお庭の緑が見えて、開放的で明るい。並んでる本も日本の図書館より新し目で綺麗なものが多いような。座り心地の良い椅子がところどころに配され、中央のテーブルではパソコン見てる人も。こんな図書館が身近にあるなんて、本当に恵まれた生活環境です…。
雑誌を読んでるおばさまの横の椅子で、料理本を眺める。パスタやサラダ、グラタンなど。フィンランドの料理は野菜たっぷりでいいですね。フィンランド語で読めなかったけれど、写真のなかの天使のような女の子二人も、器使い(さすがにイッタラ使ってます)もかわいい本でした。写真撮っておけば良かった。ブログ書いてる方たちって、めちゃくちゃこまめに写真撮ってるんですね、という事にも今回気づきました。

アアルトの家

14時前になったので、アアルトの家の前へ。時間になるとスタッフが出て来て入口で名前を確認。大きな荷物は玄関横に置き、靴を脱ぐか、靴にビニールカバーをつけて入室。トイレもありました。ツアーは14人くらいいたかな。西洋人6:アジア人4くらい。日本人は私だけ。カップルが多いですが、一人の人も。20〜60代くらいと幅広い年齢層。ガイドは眼鏡の若いかわいい女性。確かガイド始めて短いと言っていたけれど、澱みない説明でした。説明は英語ですが、フィンランドは英語ネイティブではないので割と聞き取りやすいのと、アアルト興味あって日本で展覧会行って前知識があったので、ほぼ分かって良かった。
見学は1階リビングから。入った瞬間から、おおお…全てが美しい。笑顔になってしまいます。リビング、ダイニングなど生活スペースは南向きでとにかく日当たりが良くて明るく、窓の外のお庭の緑も、窓辺の暖房ボイラーの上にずらりと並べられた植物たちも生き生き、つやつや。室内は木材が多用されているのですが、ほっこりすることなくすっきり、でも暖かみが感じられ、とにかく落ち着きます。テーブル、椅子、ランプ、トローリーなど、置いてある調度品がいちいち素敵。

リビング

一段上がって、お隣の設計室へ。窓が大きく取られていて、外の緑が気持ちいい。そんなに広くはないですが、自然素材を使用した気持ちの良い空間。アアルトは日本の建築にとても影響を受けて、自然との調和を大切にしていた、具体的には引き戸とか、設計室の壁の草の素材(畳みみたい)とか取り入れてます。との説明に日本人としては嬉しくなります。

設計室

続いてダイニングへ。ここも日当たりが良くて窓からの緑が美しく、適度にこじんまり。戸棚も、並べられたアイノのグラスも、ガラスのランプも、あ〜全てが素敵。ベネチアで買った椅子がありますね。こんなところでの食事にお呼ばれしたら…や〜良いですね〜。

ダイニング

キッチンを眺めつつ2階へ。階段も木で、かつすっきりしてて素敵。2階はプライベートなリビング、主寝室、子供用寝室、客用寝室、クローゼット、バスルーム、テラスなど。ここも、ランプ、椅子、キャビネット、壁付けの棚などなど、全てが美しく、センスよく、素敵…!日当たりが良くて、テラスに出ると眩しいくらい。
40分ほどでガイドの説明は終わり、残り時間は自由。パシャパシャ写真タイム。時間が足らないほどでした。

プライベートなリビング
子供部屋

もう、ここ理想の家です。住みたい。住めないけど、少しでも我が家に取り入れたい。まずはベランダガーデニングを頑張って緑を増やします…。
玄関横のショップで鍋敷き購入。アアルト関係の書籍が沢山ありました。
外へ出て、お庭に周り、外観撮影。四季によって家の表情が違い、春は花、夏は緑、秋は紅葉が楽しめるそう。盛夏の今は窓辺の蔦も繁々茂って、緑が映えて、良い時期に来たと思う。

お庭から

続いて、歩いて10分くらいのアアルトのアトリエへ移動。ガイドツアーは15:30から。アアルトの家のガイドツアー開始の一時間半後にアトリエのガイドツアー予約すると、ちょうど良いです。そのパターンで見てる方、他に数組いました。
アトリエまでの道がまたまた、公園やら庭やら緑溢れる住宅街で…ここは天国かと。歩いてるだけで気持ち良いです。
アトリエの前で少し待ってから、入室。ガイドツアーの手順は家と同じです。今度のガイドさんは、40代くらいの女性。北欧の人は色白ですね。
1階奥の食堂からツアースタート。この食堂、今もアアルト財団のスタッフが使ってるっていうのにびっくり。シンプルだけど、椅子とか机とかいちいちかわいい。天井には布が張ってあり、照明の光が柔らかく届く。不整形なそんなに広くない部屋だけど、横長の窓から光が差し、ここも落ち着きます。暫し仕事を忘れ、ここで事務所の皆んなでランチをとっていたなんて、あ〜素敵な職場だ…。

アトリエの食堂

2階へ移動。広い設計室は、昔のままの製図用品が置いてあったり、アアルトが設計した建物の模型があったり。色んな国の建物を設計してて、まさに国際的な活躍だったんですね。部屋の奥の方はアアルト財団の方が事務所として現在も使ってます。クライアントとの打合せ室には当時の写真の展示など。

設計室

中庭に大きく面した部屋は、今はがらんとしてますが、当時は繁忙期には設計室として使われたり、模型が並べられたりしてたそう。ここでガイドは終了。代わる代わるパイミオに座ってみる参加者たち(座っておきました)。

ランプも素敵

1階のショプでは書籍とかマグネットとか売ってました。庭に出て、外観撮影。円形劇場みたいになっている。そこでまったりしてる人が何人もいました。

中庭から

私は写真を撮って駅に向かいます。…手持ちの水が底をつき…水を飲みたい、すぐに。駅前のスーパーで、あった。水。どれがガスなし?店員さんに聞いてみるとまたまた親切に教えてくれて、キャップが白いのが大抵ガスなしだよ〜との情報もくれました(キャップ青がガスあり)。
帰りにアンティークショップのアスティアリーサに寄ろうと思っていたけれど、立ちっぱなしで疲れたし、もう17時過ぎで、営業18時までなのでパスして、トラムで中心部へ戻る。
歩いてカフェアアルトへ。ブルーベリータルトとルイボスティー。甘さ控えめで美味しい〜。ブルーベリータルトも一度は食べたかったので食べられて良かった。
カフェアアルト、ホールの店員さんは一人で、注文聞き、ケーキなどの盛り付け、会計など一手にやっており、この時もすごく忙しそうだったんだけど、声を掛けたら天使の笑顔で親切に対応して下さる。素晴らしいですね。普通なら、カリカリした対応になってしまいそう。

ブルーベリータルト

okraまで歩いて下見しておいたバック購入。今度は忘れません、免税書類を下さい…えーっ、プリンターが壊れて出ない?かわいいお姉さんに同僚に聞いとくから明日来てと言われ、仕方ない。明日出直そう。
ストックマンに寄ってクリーム味のミートボール、ガーリック味のジャガイモ、梨やブドウが入ったサラダを調達。対応してくれた店員さんは結構おばあちゃんだった。おばあちゃんの店員さんって、日本ではあまり見ないけど…フィンランドは仕事が続けやすい環境なんだろうか?


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