見出し画像

行楽日和【超ショートショート】

 美しい空に向かって、僕と彼女を乗せたゴンドラが昇っていく。
 タワーの天辺てっぺんから下まで一気に落っこちる絶叫マシン。

 「ありがとう」

 隣の席で彼女が言う。
 カクンと上昇が止まり、待ってましたと安全バーが跳ね上る。

 一、二、三……、落下。

 大好きな笑い声が空に響き、僕はレジャー保険の意味を知った。


#超短編賞小説

お気持ちを届けてくださって ありがとうございます(*´▽`*)♡ がんばります! いただいたサポートはnoteサマで還元させていただきます(*´∀`*)ノ