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ウラミイ〜過去の自分に銃口を向けた男の話 第6章物語をつぐむ女

物語をつぐむ女
一度は諦めた作家の道を
自ら作り上げた創作物は人に牙を向けるものだったのだろうか?
言論の自由
彼女は思うままに言葉を書き綴る
ミステリー小説
彼女は昔から本を読むのが好きだった。
彼女が興味をそそられるものそれは殺人の悲惨さよりもどんな難事件も痛快に名探偵が解決する爽快感であった。
殺人現場にリアリティよりも犯人の動機や密室トリックを暴いた時の晴々とした爽快感。
難解な謎を名探偵よりも先に解いた時の優越感。
彼女の欲していたのは事件よりも謎解きの方であった。
いつしか自らの手で物語を制作できたら。
読者に対する挑戦状。
こんなコミュニケーションも楽しそうだといつしか創作を夢見るようになる。
文章の世界で情報提供限られた文章とトリックの解明のヒント
登場人物
もちろん実際に起きることは想定しない。

小説の世界を映像化された時
自ら思い描いていたものとは異なりをみせ
話が1人歩きしはじめ売名行為だと揶揄される。
犯罪の被害に遭うことは売名行為にあたるのか?
物語は想像の域でも書けるはずであった。
実際に殺害されそうになり声すら上げてはいけないのか?
全ての所業は売名行為なのか?
言論の自由と圧力に苛まれる。
事件は全て創作のネタなのか?
カメラの回らない世界
動画撮影しただけでの売名行為?
有名になるために家族を犠牲にすべきか?
否彼女は何を表現したかったのか?
現実と非現実が交差し
認識不足と誤解が人の心を蝕んだ。