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星座とギリシャ神話

占星術の『黄道12星座』はギリシャ神話ととても深い関わりがあります。
約5000年前に農業を生活の糧にしていた人々が季節の移り変わりを知る為に作られたと伝えられ、次第に神話と重ね合わせ結びついていきました。
それぞれの神話を知ることで、今までとは別の視点で12星座を感じてみてください。
第5回目は12星座の5番目の星座『獅子座』の物語になります。

獅子座 ♌︎ とギリシャ神話
「ネメアの森の大獅子」
大神ゼウスとメデューサを退治したペルセウスの孫であるアルクメネとの間に生まれたヘラクレスは、浮気に激怒したゼウスの妻ヘラから生まれながらにして心底憎まれていました。
立派に育ち大人になったヘラクレスはギリシャの英雄となり、王女と結婚をし三人の息子に恵まれましたが、ヘラの陰謀により狂気に陥り自らの手で妻子を殺してしまいます。
その後、我に返ったヘラクレスは悲嘆に暮れ、罪を償うために神託を通して王が命じる十二の難行の旅に出ることになります。
一つ目の功業がネメアの森に住む大獅子の退治。ヘラクレスは剣と弓矢で大獅子と戦いましたが、鋼のように強剛な肉体をもっていたために致命傷を与えられません。
そこで大神ゼウスの血をひく怪力で三日三晩の間大獅子を締め上げ退治し、勝利の証としてその毛皮を鎧兜としました。
そしてゼウスはネメアの森の大獅子の奮戦を称え、天に上げ獅子座となります。

守護星の太陽
光と予言の神アポロン。
音楽、医術、弓術、牧畜を司る神です。
月の女神アルテミスと双子の兄妹であり美しい青年とされています。太陽そのものであるアポロンは四頭の馬がひく黄金の馬車で毎日東の空から西の空へと天を駆け抜けます。
またアポロンは恋多き神であり悲恋物語がたくさん存在します。その中の一つ非恋の物語。愛の神エロス(キューピッド)をからっかたアポロン。怒ったエロスは二本の矢を放ちます。一本は恋心を掻き立てる黄金の矢をアポロンへ。もう一本の矢は恋心を拒む鉛の矢をダプネという娘へと矢を射抜きます。
ダプネに恋心を抱いたアポロンは見事にふられ追い詰められたダプネはアポロンの求愛から逃れるために、父親である河の神にお願いをして月桂樹に姿を変えてしまいました。
そこから月桂樹は太陽神アポロンの聖樹とされ勝利のお祝いの際は月桂樹の冠で授け讃えられるようになりました。

自分らしさを大切にする獅子座さん
獅子座さんは生命力に溢れ、枠にはまらないドラマチックで自由な生き方をします。芸術、創作などを通したクリエイティブな活動で表現することが得意。またネメアの森の大獅子のように勇気があり誇り高く、不正を嫌い、親分肌な素質を持ちますが、内側には繊細で寂しがりやな面を持ち合わせます。その部分は人には分かりずらく、真に親密であり側にいる人にしか見えません。そして積極的でポジティブ、独立心旺盛です。人から褒められたり尊敬されると伸びて成長していきます。

恋愛
獅子座さんは太陽神アポロンのように恋多き人生を歩みますが、とても一途な恋愛をします。浮気のリスクは低いでしょう。性質は無邪気で子供のような遊び心がありユーモア精神たっぷり。恋愛のお相手は尊敬できる人を好み、高い理想を持っています。またお付き合いした相手には深い愛情を注ぎ、自分自身も良きパートナーでいようと努力を惜しみません。
情熱的な獅子座さんとのデートは安定感より刺激的でロマンチックな演出がオススメです。


タロットカード
『STRENGTH』力と紐付けられています。


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