田舎コンプレックス(いなコン)とは?
何回かにわたり、「発達障がいとHSPスペクトラム(繊細さん)」についてお話ししました。
さて、その中でも「親ガチャ」(「育った家庭環境」)の影響が大きいことも触れました。
その中でも、特に「地域による影響」は非常に大きいと思います。
とりわけ、「実家の田舎暮らし」は多数派の人たち以上により大きな影響を与えることもあると思います。
「実家の田舎暮らし」以外でも、「田舎(とりわけ集落地域)」特有の文化や風習になじめず孤立してしまいやすいのが私たち当事者です。そして場合によっては家族でさえも孤立しやすいのです。
都会の場合は「都会の人たちは冷たい」、「人間関係がドライ」などと言われていますが、一方で(多様性が認められた分)「自分のことで精一杯」、おそらく16テストの「S(Sensor):(外からの刺激に対して)客観視」の気質特性が強く出やすいのもいわゆる「都会っ子」、「(都会の生活になじんだ)都会人」なのかもしれません。
おさらいになりますが、この「S(Sensor):(外からの刺激に対して)客観視」の気質特性はメリットととして「よそはよそ、うちはうち」と「課題の分離」が無意識に働きやすいことにあります。「自他の分別」がはっきりしているため、現実主義なのもうなずけると思います。
デメリットとして、「もらい泣き」や「もらい笑い」のような「高い共感」が少ないことかなと思います。
こちらはどちらかというと、「N(iNtuitive):(外からの刺激に対して)主観視」の気質特性が強い人に見られる傾向です。この気質特性は何と言っても「全て自分事」としてとらえやすいところです。
「なぜ嘘をつくのか?」でもお話しましたが、このSとNの気質特性は「成長過程」で変わること(N→S)もありますが、大人になっても同じ気質特性が引き続いている場合には、発達障がいやHSPスペクトラム(繊細さん)などの気質特性が備わっている可能性もあります。
または、田舎(とりわけ集落地域)など環境によるものも大きいと思います。
田舎(とりわけ集落地域)は主に、「農林漁業」と言った第一次産業や「町工場」などの第二次産業などを家族で生業としているところが多いです。(もちろん、第三次産業も少なからずありますが)
特に、第一次産業は季節や天気の影響を最も受けやすく、現代ではそれ単独では食べていけないのが現状です。(もちろん、それだけで食べていける「ドル箱製品」もありますが)
そして、昔から第一次産業と第二次産業は「チームワーク」で動かないと成り立たない分野です。
さらに、いわゆる「顔の濃い」付き合いが多いのも田舎(とりわけ集落地域)あるあるではないでしょうか?
結果として、私もそうですが「全て自分事」にとらえてしまう「N(iNtuitive):(外からの刺激に対して)主観視」の気質特性が強い人に田舎ではなりやすいのかなと思います。
(田舎でも「S(Sensor):(外からの刺激に対して)客観視」の気質特性の人もいますが、上京経験があるなどまれなパターンです)
そして、「顔の濃い」付き合いが多いということは裏を返せば「過保護」、「過干渉」になりやすいところもあるようです。
よく「おっせかい!」なんて言われた経験や「重い」と感じたことはないでしょうか?
これも'田舎あるある'かなと思います。(^-^;
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