最近書いてる創作について。

そろそろ日常ブログ書きすぎだから、
最近書いてる創作物語の話でもしますね。

今書いてるのは、サーカス団のお話です。
サーカス団と言っても、
所謂ヒューマンフリークショー、
日本語で言う、見世物小屋のことです。

ヒューマンフリークショーは、
室町時代に発祥し、江戸時代に大流行。
昭和時代に入って衰退したものです。

内容はと言うと、
身体障害のある人や奇形児などをステージに立たせ
その珍しい見た目を見せ物にするというもの。

私はこの物語を書くにあたって見世物小屋について
少し調べていました。

気になったのは、衰退して行った理由について。
ヒューマンフリークショーというのは、
まぁ現代で考えると明らかに人権問題まっしぐら。
衰退の理由も、もちろんそれでした。

しかし興味深いと思ったのが、
「彼らにとってその仕事は辛かったのか?」
というテーマで書かれている記事が
幾つかあった事です。

確かに……。と思いました。

傍から見た時、
人権軽視だ、と言いたくなる気持ちもよく分かる。

でも当人たちは…?
もしも彼らに、外見で差別されず、
他にも就ける仕事がわんさか有るならば、
見世物小屋を選ばない可能性は大いにある。

でもそんな仕事たくさんあるか…?
手足が不自由だったり、発語が不自由だったり、
そういった特性のある彼らがステージに立って、
唯一輝ける場所であった可能性も、
少なからず、あるのではないだろうか?

もしそうだった場合、人権軽視を問題として
見世物小屋を衰退させて行った人々の声は、
ヒーローではなく、ヴィランな可能性もある…。
誰かを守ろうとした結果、
それは本当にその人達を守ることになったのか。
もしかしたらその言動が、
その人達の命を逆に追いやってしまったのでは?

そんなことを考えてながら、
今書いているこの物語を進めています。

どうしてもハッピーエンドにならず、
メリーバッドエンドしか思いつきません。

でももしかしたら、
本当にこの「見世物小屋」と言うひとつの文化は、切り取る角度によっては、バッドエンドなのかもしれませんね。

難しい題材だから、
丁寧に扱いたいと思っています。


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