旦那と時々つまみ食い

今日は私の旦那との出会いとタワマンに住む男性について、お話したい。

新卒で、某大手IT企業に勤めて18年。
結婚を機にカウンセラーへ。
それまでに、不倫や同棲はもちろん経験済み。
この件については、またの機会に。

主人とは今流行のマッチングアプリで出会った。
8年前だとそこまで主流ではなかったのだが、
週3いそいそと出かけていた合コンにちょうど疲れ始めた頃、結婚の約束をした彼と別れた後、友達の進めで興味本位で始めたのがきっかけだ。
その頃はまだ出会い系と言うよりしっかりとした婚活アプリしかなかったのでアプリを掛け持ちしながら男性を見極めていた。毎日30を超えるいいね!に返信するのはかなり大変だったが、気合を入れればすぐに年収の高い男性は見つかった。何より自分の女としての売れどきがもうすぐ終わる事も認識していた。自分の価値と自分が何を求めているかしっかりと把握していないとニーズに合わず失敗する可能性は大いにあった。強いて言えばギャンブルに近かったのかもしれない。
旦那はバツイチで子供がいなかった。
マッチングアプリの写真には優しく微笑む全身の写真が載っていて、好感度はかなり良かった。また外資系企業でしっかりとした年収があったのも選んだきっかけの大きな1つだったと思う。
初めてのデートは病気と言って嘘をついてお断りした。断ってもしっかりと誘ってくるかどうか、体の関係だけを求めているのではないであろうか。忍耐力を試してみたかったのだ。女は自分に執着してくれる男でないと満足できない。それをよくわかっていた。
もちろん、体目当ての男性もアプリで出会ったわけではない。そんな男は、食事の途中でも容赦なく席を立って帰ったものだ。時間がもったいない。体力がもったいない。これにつきた。主人は残念ながらお酒を飲まなかった。
酒好きの私にとってはかなり価値観が違うと感じたが、私がどんなに飲んでもニコニコしてくれる彼の隣で、この人と結婚するかもとピンときたのも嘘ではない。
何よりも条件が満たされていた。不自由のない年収とバツイチでも子供がいないこと、一人暮らし歴が長いこと。
見た目が普通であること。その条件さえクリアしていれば、わたし的にはオッケーだった。
出会ってから3ヶ月私たちは入籍した。その半年後このタワマンに引っ越してきたのだ。選んだのは実は主人である。主人は服でも住居でも見た目から入るのが特徴的だ。=見た目が全て。見栄えから感情が入る見えっ張りの性格であったのだ。
価値観が単純なだけに中身はそれなりなら妥協できるらしき旦那は何より扱いやすかった。
癖はあるものの、内面もよく仕事も真面目で期待されている。その点においては宝くじで言えば当たった方ではないかと今でも感じている。
主人の持っているものはほとんどブランド品。ゴヤールやヴィトン。supremeなどストリート系にも強い。
彼なりに今の住居はとても満足しているようだ。
タワマンに住んでいる、いや、この地域に住んでいるタワマンの男性はほとんどがブランド品で身を固めている。鞄にしてもスーツにしてもマフラー1つにしてもだ。ブランド品だとロゴがなくても質の良いものを着ている。そしてイケメンもやはり多い。
旦那とほぼ同じであろう彼らの脳内は仕事以外であれば単純極まりない。
経営者なのか大手企業にお勤めなのかすぐに見分けがつくのもタワマンらしさではある。
かけるお金の価値がそれぞれはっきりしているのが特徴だ。
男性でさえ、これだけの違いがあるのだから、女性はもっと強烈だと想像していただきたい。

私は結婚しても出会い系アプリをしている。
カウンセラーとしての仕事柄、どうしてもリアルにどんな出会いをしてどんなふうにはまっていくのか理解しないといけないことも多いからだ。私は今まで2年間で2人のタワマン男性と会った事がある。この街にはお忍びで飲めるような場所は無い。家族連れが多いからだ。
夕方から隠れてプロントでビールを飲んだ。
プロントなら仕事の話と言い訳も出来る。
Tinderを使えばすぐにこの街を特定し、すぐに男性に話を聞くことができた。私はそれを利用したのだ。
聞き出したかったのは家庭での問題。イケメンでどんなに年収があっても虚しいとと2人共語っていた。理由は奥さんが子供に手をかけすぎること。自分を相手にしてくれないこと。褒めてくれないこと。口を開けばお受験や習い事の会話。私立に行かせたい、いい塾に通わせたい。
どこからか湧き出るお金の泉であるかと思わせるほどの要求にうんざりすると。
お金を稼いでるからその分尽くしてもらって当たり前と言う自負がやはりあるのであろう。タワマンに住む男性ほど癒しを求めているのは間違いないかもしれない。
簡単に女を抱かないのも特徴だ。プライドが許さないであろう彼らの欲求も、女と同じく果てしなく見栄で成り立っている。まるで聳え立つタワマンのように。

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