「できていないこと」はいつまでも気になるのに、「できたこと」は忘れてゆく

私の息子は、もうすぐ3歳半。
息子は言葉を話すのが遅かった。

3歳になる直前くらいに、ようやく
3語、4語文をぱらぱらと話すようになった。

それまでは、単語や2語文を数個。
一年前は、まだ「んぐっ、んぐっ」
と指さしをするレベルだった。

1歳半検診の際に言葉を話さないことでひっかかり、
それから、半年に一度再検診を
してもらっていた。

専門の方に検査をお願いし、
言語訓練を勧めてもらったり
(事情があって病院には行けず)
体幹を鍛えるのに良いと
トランポリンを買ってみたり。
(これは良かった!)

夫や周りの友人や知人たちには
「心配いらないよ」
「そのうち話せるようになるよ」
と励ましてもらったが、
自分自身も「この子はなにか障がいが
あるのではないか」と気になっていたし、
私の両親にも会うたびに「言葉はまだか」と
言われていたので、
とても心配して毎日モヤモヤしていた。

そして、そうこうしているうちに、
旅行をきっかけに、言葉をたくさん話すようになった。
旅は子供を成長させるのか。
不思議である。

今、息子は会話で大人とコミュ二ケーションを
とれるようになり、
少し前までは言葉が話せなくて
癇癪を起すこともあったが、
「自分の言葉」で怒りを表せるようにもなった。

人間って、すごい。

そして、今まであれだけできていなくて
心配で心配でたまらなかったはずなのに、
いざしゃべれるようになると、
それが「当たり前」になっていき、
しゃべれなかった頃のモヤモヤが
すっかり頭から離れてゆく。

この前、母に「〇〇(息子)は、
この一年で何か成長したっけ?」と
言われたのにはビックリした。

いやいや、誰しもが待ち望んでいた
「しゃべる」ということが
できるようになったではないか!と。笑

そして、今はまた新たにできていないこと
について、「あれはまだできていないの?」
と、会うたびに言われる。

きっと、できていないことは目立つけど、
できてしまえばそれが普通になっていくんだね。

だから、できないことだけ気になって
モヤモヤするのではなく、
「そのうちできるようになるさ」と
気長に待つことも大事なんだ。

#思い込みが変わったこと

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