変ロ長調の名曲
こんばんは。
ゴールデンウィークですね。皆さんいかがお過ごしでしょうか。僕は10連休を頂きまして、基本的にお家でゆっくりのんびりしております。9時起き、10時起きが毎日できるなんて大学生に戻った気分だ。最高w
ところで、家にいると音楽を聴く機会が増えませんか・・・?増えますよね!ってことで、今回は久しぶりの音楽回、恒例の名曲シリーズをお送りいたします!
変ロ長調(B♭)はJPOPというより吹奏楽やジャズナンバーに多いキーのイメージで、他のキーよりそこまで曲が思いつかなかった。バラードなら割とあるんだけど。若干、選曲に手間取りました。。
それではGO!
①堂島孝平/葛飾ラプソディー
国民的漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(通称「こち亀」)のTVアニメのオープニング曲。1990年代後半~2000年代初頭にかけて青春期を過ごした人は、みんな一度は通過したのではないだろうか。
僕は全く世代ではないものの、こち亀大好きっ子で、小学生の時からずっと熱中していた。図書館に行けばまず漫画コーナーに向かってこち亀を探す。長寿漫画ゆえか、行くごとに毎回違う巻が並んでいて、何回通っても飽きなかった。
漫画でこれだけ面白いのに、アニメも原作と遜色のないレベルで面白い。今でもたまにYoutubeのAnime Times公式チャンネルで過去の作品を視聴してはゲラゲラ笑っている。
オープニングテーマであるこの曲は、テレビの再放送で初めて知った。
まず曲が良すぎる。そこに行ったことがなくても、亀有という町の温かさを自然と感じさせてくれる曲調と歌詞はもはや魔法。これ以上オープニングに相応しい曲はあるだろうか。
歌詞も全編にわたって素晴らしいが、冒頭の「中川に浮かぶ夕陽をめがけて」と「中央広場で子供の手を引く~」のところが特に好き。中川は言うまでもなく、キャラクターの中川とかけているよね。
こういう描写、ほんとにいいよな。
初恋の苦みと時の経過・・・エモい。
②Ludwig Van Beethoven/ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調から第2楽章
僕がクラシックで最も尊敬している作曲家、ベートーヴェンのピアノソナタから第17番「テンペスト」。テンペストは嵐という意味で、第1と第3楽章がその名の通り嵐を彷彿とさせる曲調になっているのに対し、第2楽章は二つの嵐に挟まれたいわゆる「凪」状態。穏やかでどこまでも伸びやかな美しいメロディーが歌われる。
特に第2主題の部分が極めて美しく、ベートーヴェンの全作品の中でも随一の美しさを誇るのではないかと勝手に思っている。このピアニストのテイクは僕の理想のテンポや解釈にかなり近く、初めて聴いた時「これだ!」って迷わず選んだ。ゆったり弾く方が僕は好き。
③松山千春/あたい
これぞ隠れた名曲ではないだろうか。
この人も本当に名曲多いんだけど、どっちかというと歌謡やフォーク寄りな曲ばかり取り上げられがちなので、こういう路線の曲も評価されてほしいなという願いも込めて。
とはいえ、昨今の何かと敏感なご時世。歌詞は気になった人だけ読んでみてください。とことん千春節が効いています。
音楽面では、セブンスコードがよく使われていてブルースみを帯びた洒脱な曲調。間奏のギターソロもなかなか渋い。歌謡曲の印象が強い人からすればやや意外かもしれない。軽やかなリズム×毒の効いた歌詞の組み合わせは、令和の今に聴いても新鮮に映るだろう。
④大橋トリオ/Lady
関ジャムという音楽番組で知った名曲。
思い浮かんだのは海。果てしなく広がる水平線の彼方、深遠なる水の世界をどこまでも泳いでいく映像がイメージされた。
最初E♭かと思ったが、サビで変ロ長調とわかる。ダイアトニックではないコードが多用されていて、コード展開はかなり凝っていることが窺われる。メロディーラインも9thや11thなどのテンションノートがここでというところで使われており、蔦谷好位置氏が絶賛するのも頷ける。
こういう曲、聴きたかったんだよっていうか。
曲の持つ"静かなる色気"に魅了されている自分がいる。
同じアルバムに収録されている「青月浮く海」も、同じ変ロ長調のバラードでとっても甘く素敵な曲なので、併せて聴いてみてほしい。
<まとめ>
全体的に落ち着いた曲が多く、お家時間を彩るのに相応しい名曲ばかり。
ぜひプレイリストに加えてもらえたら。
B♭でアップテンポの歌がどうしても出てこないので知っている人は教えてください。。(マジでなくない??)
またお会いしましょう。
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