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0007 なんでも笑いの原因

 私は、病気にもなります。そのとき「どうして私が病気になったのだろう」とか「もっといい、魔法のような治療法はないのか」とか「病気なのに、十分に治療する時間もないのか」とか「専門医は予約しても三ヶ月とか半年も診てくれるまでに時間がかかって、どういうことだ」などと思うとしたら、そういうのが不幸です。予約が半年先にしか取れないのなら「あ、そう。お医者さんは半年待たなくてはならないの? じゃあ、半年待ってやるぞ」と思うだけです。「そう言っていて、あなた、診てもらう前に死んでしまったらどうするんです?」と聞かれても、「死んでしまったら 、半年後にお医者さんに会う約束は叶わなくても大丈夫ですね」で、もう話は終わりでしょうね。そういう気楽さが幸福なのです。気楽に生きる人にとって、世の中でなにが起こっても、それは冗談や笑いの原因であって、悩みの種ではありません。我々にとってはもうなにが起ころうが、すぐ笑えます。「あっ、大変だ。どうしてこんなことが? 」ということは、ないのです。それが幸福というものではないでしょうか。『一分で読むブッダの教え』第1章 あなたの毎日を、喜びと幸せで満たす 《幸福とは何か? 》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版【あべこべ感覚 役立つ初期仏教法話7」(サンガ新 022, 2008年) p189】

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