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エレベーターリニューアル工事の保証期間について

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エレベーターリニューアル工事後、通常使用で不具合なら当然施工会社が対応しますが、その期間は完了引き渡し後一般的にいつまででしょうか?
新築建物(躯体関係、主要構造部)なら10年、他の設備なら7年とか5年とかよく聞きますが、エレベーターは新築、リニューアル共に1年が一般的です。新築は完了後3か月は無償保守期間で4か月目から有償保守となるので保守契約を大体、メーカー系保守会社と結びます。
ですので、もし1年を超えて2,3年経過して何らかの不具合あれば保守契約内で対応してるのが多いと思いますが、もし保証期間内に施工会社以外の保守会社と保守契約して不具合発生となると状況が一変します。
メーカー保証書一例ですが、下記場合は保証外とすると記載されてます。

・保守管理が不十分であり正しい取り扱いが行われていない場合
・お客様が当社製品に改造や構造変更を行った場合
・お客様が連結された装置の不具合より当社製品に2次的に故障が発生した場合
・お客様の支給部品もしくはご指定部品の不具合より当社製品に故障は発生した場合
・その他当社の責任でない事由による場合
・保証範囲内であるかどうかは当社が判断いたします。
・・・・・

何かしら不具合発生した場合の責任、原因の所在、範囲、割合等製造責任、保守作業責任の特定が非常に難しくどちらも対応しないケースが想定されます。独立系保守会社が保守をしていてメーカーがリニューアル工事施工引渡し後、その独立系保守会社が保守を引き継ぎましたが、些細な事でもお互い責任の押し付けとなって対応が進まなかった経験があります。
運行上大きな支障がある内容ではなかったですが、やはりお互いの言い分があるのでどちらがどうこうというより管理組合様、管理会社様が大変な思いをされたんだと思います。

新築はともかく、リニューアル工事後の保守契約は施工会社との契約をお勧めします。

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