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「Scrum FestNiigata 2023 DAY2」に参加してきました

表記イベントに参加してきたので感想を記載します。(家の用事で外出した関係で午後はちょこちょこっとつまみ食いした感じです。また動画出たら見ます)

ちなみに昨日の記事はコチラです。

動画で見たものはコチラです。


Daniel Maslyn - Reaching the “Big Picture” In Testing and Quality / テストと品質における「全体像(ビッグピクチャー)」への到達


ダニエルマズリンさんの基調講演でした。錯視の話から始まり、BigPicuterと詳細を同時に、行ったり来たりしながら見る重要性について講演いただきました。

<Big Pictureについて>
・ズームインとズームアウトと見える範囲を変えながら見る
・全体は部分を集めたものよりも大きい
・近づきすぎると視えない
・自分自身をハッキングして、出来るようにしていかないといけない
・新聞もイメージが近い。ビッグピクチャーや詳細を食いつまんで見やすい
・因果ループ図を作るとBigPictureに役立つ
・神は細部に宿るというが、トップダウンで行くのかボトムアップで行くのかは時と場合による
・森にフォーカスすると木を見失う、木にフォーカスすると森を見失う
・車輪を見た時に空間を見ると車輪の有用性が浮かび上がってくる
<ダブルループ学習について>
・ダブルループ学習が重要。ほとんどはシングルループになっちゃっている。なぜそうなっているか?という理解が必要。正しい思考ができているのか?最初から作りなおした方がよいか?そもそも価値はあるか?等、抽象度や全体詳細の軸を変えて考える。
・イタリア人にとっては濃いコーヒーが良いコーヒー。人によって定義は違う。ダブルループ学習では新たな信念を作る必要がある。それは脳の補完がいる。自分のBigPictureを持ち、平静でいられるようにすることが重要
・20数年前誰もスマホ持ってなかったが、今はどこに行くのもデバイスが必須で戻ることはない。
・イノベーションにテスターは追いつかないといけない
<アジャイルについて>
・4つのアジャイル原則は皆知っているというが本当に実行している方はあまりいない
・フィボナッチ数列の見積りのイメージはズームインとズームアウトの概念に合っている
・この話はアジャイルとも関連するが、アジャイルと一致という訳ではない。適切な質問をしていく事が重要
・問題の背後にあるなぜを理解し、チームとしてふるまいを変えていく
・だまし絵を見るには良いスカウトが必要。悲観的に見るべきではない
<テストについて>
・マネージャーはテストに興味ない。ただ重要な内容なので、透明性を高めると皆安心する
・テスターとして、エンジニアとして、マネージャーとして、どの視点でみるか?テストケースに対してどういう関係か?
<その他>
・日本の文化は好き (チーム作業が好きだし、個人も働く)
・日本の子供向けの番組を見たが、ともにつくるというものだった(子供向け番組はその国の価値観を表しやすい)
・ウルトラマンの気分で詳細とBigPictureを同時に見る
・失敗したときは謝らなくてよい。失敗していない時に謝る。

⇒マネジメント3.0でヨーガンアペロが書いてたことを思い出しながら聞いていました。何回も大事そうにBigPictureと詳細を同時に見る点について話していたのが印象的で、非常に大事だという事が伝わりました。「なぜ、こういったスキルを話すのが難しいのか?話すことにどういうリワードがあるのか?」という事も話していて、こういうことを言葉でも行動でも伝えていかないといけないと感じました。


徹底的に自分たちのプロダクトを検査する『自分たちでデモをしない』スプリントレビュー

 黄色い森さんからのスプリントレビューの説明および実際にでもやっていただきました。デモについてはJoyincでも紹介されている「Show and Tell」を意識してやっているとのことでした。実際にユーザーが使ってみて使いながらコメントもらう方式で進めていました。ユーザーについては○○のアクターとして(シチュエーションで)実施下さい。と想定しているペルソナ、シチュエーションになりきって進めてもらうとのことでした。

⇒この方式はプロダクトのインタビューでやったことありますが、スプリントレビューでの導入は確かに良いなと思いました。試してみたいと思います。

アジャイルテスター視点で、ユーザーストーリーマッピングを活用した効果的なプロダクト開発

 川口さんからの講演でした。13:00からの予定でしたが、準備した資料を全部話すと40分じゃ足りないからという事でユーザーストーリーマッピングの前の部分を昼休みから話していただきました。(ただ、衝撃的な事に13:40になっても本編のユーザーストーリーマッピングの話まで行きませんでしたw)

・VUCAとあるが、複雑性自体も変わっている
・変化と安定が今までは繰り返している。変化の時のフレームワークが野中先生の論文だし、スクラムになっている。スクラム自体も変化に合わせて変わっていく
・アジャイルを使って変化の5tips(Focus・Done Done・Change・Courage・Events)ただし、重要な事は「変化は組織の外からやってくる」ということ
・障害を克服することによって我々は変化する。障害というのはあなたの道に障害があるのではなく、障害こそが道なのだ。
・過去の開発(ウォーターフォール)での問題とアジャイルについて(アジャイルをどう説明するとわかってもらえるか?という事もアジャイルで試す)

⇒聞いていてとても楽しい話でした。ケントベックが想定以上に色々しゃべっていたことになっていましたが・・・w。私もアジャイルについて社内で説明することがあるので、参考になりました。

PO,SMに送るテスト自動化の8原則に5箇条を添えて

ぱいんさんからの講演でした。自動テスト8原則と5か条という事で、自動テストを組織になじませるためにPO,SMにどう説明するかというテーマでの報告でした。

・初回リリースはあえて手動でテストをしよう
・ツールを考えつつ、何がしたいかも整理しよう
・価値の下がったテストケースは捨てよう
・チーム全員でテストケースを見てみよう
・失敗も経験してチームをレベルアップしていこう

という5か条でした。また少し時間があまったので、8原則の中で『自動化検討はプロジェクト初期から』というテーマについてプロジェクト途中から自動テストを考えたくてこの8原則を見ると切ないという議論とただ、初回から入れないと本当に難しい。といった話をしました。

⇒個人的には『初回リリースはあえて手動でテストをしよう』というのが効果が一番大きいなと感じました。ありがとうございました。紹介いただいた本気になる。


相互理解を目指す対話主体のコミュニケーションで心の負担を軽減し持続可能な組織変革を


 対話の重要性、アジャイルをどう組織に広げていくかについて、Uchidaさんから講演いただきました。「誰もが正しい、ただし部分的には」「NVC」「ファシリテーター完全教本」「マインドフルネス」といった学びを得ることやスキルとして扱いながらメンバーと自分を観察することの大事さを聞くことができました。

⇒マインドフルネスの本が気になりました。そのうち読んでみよう。


感想

 聞きたかったいくおさんのOKR、ことねさんのプロポーザル提案の件はどちらも家の都合で聴けませんでした。。。残念。。。
また動画が出たら、他の講演も含めて見たいと思います。ありがとうございました。

ちなみにことねさんの話などの影響をうけて私も初のプロポーザルを大阪に向けて書いてみました。来週までにブラッシュアップするぞ!

https://confengine.com/conferences/scrum-fest-osaka-2023/proposal/18503/dx



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