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さみしい夜にはペンを持て

「さみしい夜にはペンを持て」を読み終え、すごく幸せな気分だった。

この本はわかりやすい文章と親しみやすい設定で、文章を書く意味を教えてくれる本だ。文章を書き、本当の自分と仲良くすることで生きやすくなる。

海の中で暮らすタコジローはいじめられっ子。
強い魚たちにとっては、格好のターゲットだ。
自分に自信がなく、人前(魚前?)に出るとすぐ真っ赤になって、恥ずかしさのあまり墨を吐いてしまう。
そんな自分が嫌いでお母さんに「自分の親がタコじゃなければよかったのに!」と言葉の刃を投げつけてしまう。

とある事件が起こり、学校をさぼってバスの終点である市民公園にたどり着いた。そこにはやどかりのおじさんがいて・・

やどかりのおじさんと関わることにより、徐々に自分自身について冷静に考えられるようになったいくタコジロー。

わたしも文章を書きたい、自分の気持ちを表現したい、見た映画について自分が思った感想を人に伝わりやすく書きたいという願いがある。
しかし、なかなかうまく書けない・・・と考えていたところだったので、この本はわたしに福音をもたらしてくれた。

わたしが中学校・高校の頃は文章を書くのは国語の作文や読書感想文ぐらいだった。
この本のように自分と会話をすることにより、自分が何を考えているのかを知るなどという教育は受けなかった。
だけど、こういった本がでるということは、今もあまり状況は変わっていないのではないだろうか。
若い人に限らず、「考える」ということをしっかりと身に着けることが必要だ。



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