英語教師を目指す身として

平たく自己紹介すると現在英語教師になるために勉強している大学生です。教育実習中に感じたことや勉強中に気付いたことなどを後学のために書き記しておきたいと思いまして。

まず英語教師になるために必要なものは2つあると思います。

1つ目は言わずもがな、英語の知識です。これに関しては僕もまだまだ日々勉強中です。今度英検の一級を受けてきますので、当面はその勉強ですね。

2つ目は、現場に出て初めて理解したことです。それは、英語が嫌いな生徒だけではなく、嫌いでありながら高得点を狙っている生徒や、その逆もまた然りといったように、様々な生徒がいることです。僕の感覚だと、英語が好きか嫌いか、その2種類の人間しかいないと思っていましたので、少々驚きました。今の高校生は僕たちの時より求められている能力の数が多く、英語がそれらの最上位に位置しているという認識で良いと思います。つまり、今の高校生は、好き嫌いに関わらず、英語ができるようになりたいと思っているわけです。これは、現場に出ないと分からないことだと思いました。でも、学ぶ意欲があるのは我々教師からすればありがたいですよね。

今の高校生の苦悩

さて、今の高校生が英語をどのように捉えているかのお話です。なんと嬉しいことに、勉強する意欲はばっちりあります。ただ、残念なことに、彼らはあまりに多くのことを要求されるのです。仮に彼らが英語に興味を持ってくれたとしても、多くの生徒はその一番楽しいところ経験することなく高校を卒業するでしょう。その後、大学でよくわからない名前の学部に入ってなんとなく4年間過ごし、よく分からない仕事内容の会社に行くような事態になっているわけです。僕個人としては、もったいないと思いますね…
これだけインターネットが発展してどんな情報でも手に入る時代になっても、周りにいる人間次第で高校生は自分のやりたいことができなくなります。これは教員を目指す身として、一つ頭に入れておいた方が良いかもしれません。

では、まだ若いうちに高校生側の視点でモノを語ってみましょう。教育実習で現在の高校生に話を聞いたところ、ザックリ3つくらいの意見が得られました。

一つ目は、国公立に行きたいという意見。これは僕らの時代から変わりませんね。旧帝大のネームバリューはいつになっても憧れます。
二つ目は、勉強に無頓着であるタイプ。高校二年生に多いですね。彼らは学校行事や部活、趣味、自分のやりたいことを楽しんでいて素晴らしいです。この時期に死ぬほど遊んだり、何かに打ち込んだ経験がある生徒は、大学受験の直前に急激に点数を伸ばしたりするので、見ていて清々しいです。
三つ目は、現状興味関心のある分野が定まっていない生徒です。一番多いですね。そして、これは上記二つのどちらの生徒であっても、共通して多く存在しています。

1つ目と2つ目の子たちは、自分の信念に従って生きていけば、きっとやりたいことを仕事にしていけると思います。
僕たち教員は、三番目の生徒を助けるためにいるんじゃないかな、というのが現時点での僕の思いです。

では高校生たちはどのような選択肢を取ればよいのか。

さて、高校生の苦悩については、よく分かったとします。では彼らは現状の問題についてどう対処すべきでしょうか。

私はこれについては少し究極的な提案をします。私は文系の人間なので、主に文系で国公立大学を目指している生徒向けの提案になります。
経済的な理由で国公立を目指すしかない生徒たちには、死ぬ気で勉強してもらいますが、何も数学や理科まで完璧にしろとは言いません。要するに、自分の苦手な教科を受験で使わない方法を考えるのです。高校一年生の時に苦手だったものが得意教科になることはありません。100%ないです。私の場合は、高校三年生の序盤まで数ⅡBで血反吐を吐く思いをしながら勉強していましたが、ベクトルのあたりで辞めました。なんだ、→ABって。せめて数字であれよ。話がずれたところで本題に戻ると、私は、国英社に理科基礎を足して受けられる公立大学を受験しました。結果的には、合格をいただいたにもかかわらず、英語をやりたいという動機で私立大学に進学しました。はい、もうマジで数学いらなかったどころか、センター試験の勉強すらしなくて良かったですと。大体わかりましたかね?私立大学に行くなら、もう共通テストなんざ片手間で国語と英語が満点取れるくらいにして、早慶上智を目指しましょう。私は自分の進学先には満足していますが、高校二年の時点で私立大学に照準を合わせて勉強していれば上は目指せたと思いますね。

まとめると、
①国公立を目指す子は効率よく受験科目を減らして受けましょう。
②私立に興味があったら今すぐ数学と理科をやめて国英社に全振りしましょう。理系教科を高校生のうちにやるのは時間の無駄です。どうしてもやりたいなら大学に行ってから好きなだけやりましょう。
と、いう感じですね。

センター試験世代から見る共通テスト世代

ああ、なんと可哀想な。時代の過渡期に、受験を迎えてしまう彼らには同情するしかありません。9教科ですら無理で減らした私がこの代に高校3年を迎えていたら、と思うと涙が止まりません。
英語の教科書一つ見てもどこを目指してるか全くわかりませんね。この話はまた今度にします。

終わりに

英語教師に必要な資質から始まって、最後着地点を見失ってしまったので、ここらで終わりにします。最後に一つだけ。

共通テスト世代はデジタルネイティブ世代でもあるのでね。無知は罪ではありませんが誰も助けてくれないですから。インターネットの海から自分に必要な情報を抜き出す力は身につけておきましょう。

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