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君の夢の名前

君のみる夢に
色やにおい
味や音
温度や触感は
あるだろうか

朝になると
其れらを
琉球硝子の瓶に
詰めこんで

大切な宝石箱に並べて

君の夢の名前を
呼びながら
ただただみつめる

記憶の海に沈めた筈の
優しい思い出が
ひとつふたつと

波の泡になって
浮かんでは消えていく

宝石箱の硝子の瓶の中で
君の夢が
明け方の月光に
乱反射している

君は私
私は君

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