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中編

25
1話完結ものです
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#遠藤さくら

カップ麺を作ります。

カップ麺を作ります。

ちゃぶ台の上
蛍光灯の下
味噌味のカップ麺が一つ。

包装を剥がせば推しとご対面。
うん。なんとも素晴らしいデザイン。

ケトルからお湯を注ぎ蓋をシールでとめたら
タイマーを5分にセット。
少し長くするのがミソ。味噌だけに。

あとは待つのみ。

「それで?」

別の家にいる君に向けて画面に呟く。

『こっちは前から報告上げてたのに
 今さら、〈うっそだろぉ?!まっじでぇ?!〉って。』

「うわー

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いつも来るお客様の話。

いつも来るお客様の話。

「ねぇ、、、、みたらし団子もう一本食べたいぃ。」

最近越してきた家族かしら。

男の子がもう一本食べたくてごねている。

そりゃそうよね。
一本サービスしちゃおうかしら。

『ダメよ。これはねお腹の子の分だから。』

前言撤回。
いらないことはするもんじゃないね。

『みたらし団子食べたいぃ、、、。』

「ダメだよ。
 お使い頼まれただけなんだから。」

可愛い妹ちゃんだこと。

でも流石お兄ち

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