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憐憫は愛情にさも似たり

私はすぐに男の人のことを、この人は可哀想な人だなぁと思ってしまう。

男性と二人で食事をするようになって、2回目か3回目。

男性たちは、自分の傷を語りだす。

大抵は家族の問題。過去の傷。
仕事の悩み。生き方の悩み。

もしかして、それは『男の傷は男の勲章』的なそういうものなのかも知れないが、女の私にはそれがよくわからなくて、あぁ、この人は可哀想な人だなぁって思ってしまう。

『可哀想だって思ったら、
 それは惚れたってことよ』

え、それって、本当ですか?

そしたら、このままいくと私は、新しい出会いを求める度に、惚れた相手がどんどん増えて、世の中の男性全てを愛してしまう、みたいなちょっとアレな女になってしまうじゃないか。

どうか、男性よ。
数回のデートで自分の傷を見せないで欲しい。

むしろ、こっちの傷を見て私のことを可哀想な女だと思って、そして私を好きになって欲しい。

でも、憐れみの目で見られた瞬間に、
私はそんな女じゃない!って噛みついちゃうから、結局モテないんだよなぁ…

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