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ホテルのユニフォームについて

ホテルのスタッフのユニフォームの話。

これ、皆さん知ってっそうで、実は色々内容が細かい。

大型シティホテルでは、セクションごとに完全にユニフォームが違う。

宿泊部門では、フロント、ベル、ドアと全く違うユニフォームを着用している。

そして、それだけではなくて、フロントの、或いはベルの、ドアマンのそれも
階級ごとに微妙に違うのである。

大型シティホテルでは、社員だけでも1000名以上、婚礼多忙日など配膳会などからの
スタッフが数百名入るので、もの凄い数のスタッフがホテル内に居ることになる。

従業員食堂へ行くと、いろんなユニフォームが入り乱れていて面白いが、
全員見慣れた風景の為、誰も何とも思わないのだ。

そんな沢山いて名前と顔を覚えるの大変そう!って思うかも知れないが大丈夫なのである。

皆、自分のセクション以外の人なんて顔も名前も知らないし興味も無いし、そのエリアに足を踏み入れることも無いのである。

料飲部門のユニフォームは分かりやすい。
レストランによって、高級フレンチは「燕尾服」、和食は「着物」、中華料理は「チャイナドレス」というように分かれている。

階級について、
宴会サービス部門を例に説明すると
呼称は、下から「ウエイター」⇒「キャプテン」⇒「ヘッドウエイター」⇒「アシスタントマネージャー」⇒「マネージャー」と実に細かい。

実際にどのようなユニフォームを着用しているか、横浜Gインターコンチネンタルでは
・ウエイター⇒黒のモンキーコート(短いタキシード)、蝶ネクタイ
・キャプテン⇒黒のブレザーとウイングカラーのシャツ、蝶ネクタイ
・ヘッドウエイター以上⇒黒のダブルのタキシード(襟がシルク)、ウイングカラーの
シャツ、蝶ネクタイ
とよく見ると、みんな黒いが随分違うのである。
そして、配膳会のスタッフ(実際にサービスするスタッフ)のユニフォームは
白いスタンドカラーに金ボタンの短いジャケットであった。

ホテルの社員は、ユニフォームに精通しているので(当たり前だが)、
見ただけで
「あの人はMGRか!」と即時に判断出来るのである。

着物のスタッフでも階級が上の人は、違う色や柄の着物を着用しているのですぐわかるのである。

航空会社の操縦士も、CapとCo-pilotでは、袖や帽子の金線の数が違ったりする。

ホテルでも以前は、そのように階級を袖や襟などの金線の数で表していた時代も
あったが、最近では見かけなくなった。

画像のタキシードは、一見同じように見えるが、下のタキシードは襟がシルクである。当然値段もグンと高くなる。

ホテルの中で、襟がシルクのタキシードを着ているスタッフを見かけたら
結構上の立場の人なんだ!と思っていただいて間違いない。


襟が一緒の素材


襟がシルク



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