30代そろそろ相続について知っておこう


はじめに

こんにちは、私は大学進学のために上京し、現在、30代後半になりました。
父親は私が小さい頃に他界し、田舎の実家には母親が1人で住んでいます。
兄弟はいません。
母親が定年を迎え、実家も離れていて、母親にもしもの事があったらと考えるようになりました。
この先どうなるのかシミュレーションするために、まずは相続について、簡単にまとめてみました。


相続とは

相続とは、亡くなった人(被相続人)が生前に持っていた財産(遺産)及び一切の権利義務を配偶者・子などの親族(相続人)が包括的に引き継ぐことです。


遺産とは

*プラスの財産だけでなく、マイナスの財産もあることを知っておきましょう。

・現金や預貯金
・有価証券(株式、信託証券、自社株など)
・動産(宝石、貴金属、自動車、家具、美術品)
・不動産(土地、家屋、建物)
・借入金等の債務
・ゴルフ会員権・リゾート会員権・賃借権・特許権・著作権等の権利


相続の種類


・法定相続
・遺言による相続
・分割協議による相続

*遺言書がある場合は、遺言書の内容が優先されます。

遺言書のない場合で考えてみます。

1,まず、財産目録を作る
「財産がどれだけあるか」を調べる

2,誰が相続するか
相続順位について
配偶者…必ず相続人になる
【第1順位】子および代襲相続人(孫) 相続時に子が死亡していれば孫(代襲相続人といいます)
【第2順位】両親等の直系尊属(父母が亡くなっていれば祖父母)
【第3順位】兄弟姉妹および代襲相続人(甥、姪) 相続時に死亡していればその子(甥、姪)

3,誰がどれだけ相続するか(相続割合)

【法定相続】
配偶者・子=1/2・1/2
配偶者・親=2/3・1/3
配偶者・兄弟姉妹=3/4・1/4
配偶者のみ・・・全額
子のみ・・・全額
親のみ・・・全額
兄弟姉妹のみ・・・全額

【遺産分割協議】
・相続人全員が参加して協議を行うこと
・遺産分割協議書の作成


相続税


基礎控除額・・・
3,000万円+(600万円×法定相続人の数)
*財産の額が基礎控除額をこえると相続税が発生します。


相続の手続きと流れ

7日以内
 死亡診断書を受け取る
 死亡届の提出
 火葬許可申請書の提出

14日以内
 世帯主の変更届の提出
 公的年金・健康保険の手続き(厚生年金は10日以内)

なるべく早く(期限はない)
 死亡保険金の請求手続き
 公共料金等の引き落とし口座の変更等
 相続人の確定・戸籍謄本等の取得
 遺言書の有無の確認
 自筆証書遺言の検認手続き
 相続財産の調査、把握
 遺産分割協議書の作成
 遺産分割協議の実施
 不動産の所有権移転登記
 遺産分割協議の際の特別代理人の選任
 相続財産の名義変更や換金など

3ヵ月以内
 相続放棄・限定承認・単純承認の選択

4ヵ月以内
 準確定申告・・・被相続人の所得税の申告・納付
  
10ヵ月以内
 相続税の申告・納付

1年以内
 遺留分侵害額の請求


さいごに


私の場合は遺言書がない場合、母親が亡くなれば、子の私が第1順位の相続人になり、全額相続することがわかりました。
焦らないためにも、必要な手続きと期限を把握しておく必要があります。
そろそろ相続について知っておきましょう。
将来、相続は必ずやってきます。



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