オカルト的不思議体験小話

こんにちは、みちこです。

私はいわゆる「霊感」がない人間ですが、私の母はそれがある方の人でした。(アル中だったので、ほんとかどうかはわかりませんが)

私が大学に通っていた頃、母の体調が悪そうな時期がありました。
ある夜、家に帰ってリビングのドアを開けると、母はうずくまって、うなり声をあげながら手で何かを払いのけるようにしてセルフ除霊していました。そして「最近●三郎さんがいるんだ…」なんて、会ったこともないお墓の中の人に苦しめられたりしていました。

そんな母曰く「あんた(私)のような神経ずぶとくて大雑把な人間には幽霊は見えないから安心しな」とお墨付きをいただいており、
これまでもこれからも幽霊が見えることはないだろうと安心して現世を生きております。

そうは言っても、オカルト的な話は楽しいものです。
Youtubeで「誰しも一度は不思議な体験をしているけど、忘れてしまっているだけ」とオカルト有識者の方がおっしゃっていたので、
自分にもそんな経験があっただろうか、と思い返してみました。

‐‐‐

這い寄ってくる、下半身のないおばあちゃん

私が小学生の頃のことなのですが、放課後に暇をつぶそうと、自転車で10分ほどの商店まで行きました。その日商店は閉まっており、仕方がないのでお店の正面に置かれている自動販売機でジュースを買おうと思いました。

お金を入れて、どれを買おうか迷っているとき、商店に隣接する家の方から、何かが這ってくるのです。
それは、下半身がなく、腕の力だけでずりずりと這ってくる老婆でした。
それを見て「これは現実だろうか」と固まり、ジュースを買ったのか買っていないのか、もう覚えていませんが、自転車に飛び乗って逃げ帰ったことがありました。

あれは本当に人と同じくらい存在感があったので、ただの下半身のない人の散歩だったのかもしれません。
それ以前に、この記憶は現実に起こったものなのか、夢を現実と思い込んでいるのかも定かではないのですが。

強烈な空の光、木々の間に見えた物体

大学生の頃、学校からの帰ってきて、最寄り駅の改札を出てお迎えの車に向かって歩いていた時のこと。
日が傾いて朱色に染まる空にはっきりと強く光る物体がありました。
かなり大きな流れ星のようで、「なんだろう」と思いながら見ていると、その物体がさらに光を放出し始め、視界が白く染まるほど世界が光に包まれました。

一瞬の出来事だったのですが、光が収まった時、光る物体も消えていました。あれだけ世界が光に包まれたのだから、ほかの人も驚いているだろうとあたりを見渡しましたが、特に驚いたり反応している様子はありませんでした。

「いますごく光りませんでしたか?」なんて聞いてみようかと、ちょっとだけ思いましたが、怪訝な反応をされたら痛々しいな、と思いとどまってしまいました。

もしかして、白昼夢でも見たかと自分を信用できなくなり、迎えに来てくれた父にも言えず、これもまた、現実だったのか、夢なのかわからないほどあいまいなまま私の中に仕舞ってある記憶です。

社会人になってからは、車を運転中、ふと木々の間に、大量の煙を立てている、物体がうっすらと見えました。
「なんだろう、飛行機が煙を上げながら落ちてきているのかな」と思い、助手席の彼に言おうとしましたが、すぐに木の陰に隠れて見えなくなってしまいました。遮りがなくなった時にはもう煙も、煙を立てる物体もなくなっていました。

見間違いかもしれないので、人には話さなかったのですが、何となく記録しておこうと思って、X(twitter)でポストしていました。
思い返した記憶と見比べると、かなり改変されていましたが、実際に経験したことのようです。

----
霊感ゼロの私の体験は、書くほどのことでもない些細なものですが、「本当にあったことならば何だったんだろう」と妄想すると、ちょっと楽しいですよね。みなさんも「ちょっとしたオカルト的体験の追憶」やってみてはいかがでしょうか。


・・・
最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?