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2022年10月の記事一覧
[まねきの独り言]#忘れられない恋物語。コメのツッコミ禁止。お願い🥺
「一緒に逃げて」
大学2年の時だった。
新宿の小さなスナック、馴染みの店のカウンターの片隅。薄暗い照明だが壁に浮かぶシミがこの店の古さを物語る。時間はもう朝の4時近い。
「なんで? 明美ちゃん彼氏いるじゃん。ぶいぶいいわせてる新宿一番の組の売り出し中の彼が」
「なにが彼氏よ、ただのヒモよ、アイツなんか。気に食わないとすぐ暴力を振るう。見て」
ゆったり目の服で隠していたが、身体のあちこちにアザ。