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【横瀬町/協力隊】9月 過去・今・現在をつなぐ地域の想い

こんばんは
横瀬町地域おこし協力隊
ウェルビーイング担当のやすこです

今日はなんだか考え事をしていたら
ぜんぜん眠れなくて・・・
現在、朝4時14分w

ということで
もう寝ないと割り切り
途中まで書いた記事を書くことに・・・w

今わたしは
横瀬町の方々の1人ひとりの幸せとは何かに
真正面から向き合う毎日です

ありがたいことに
活動を一生懸命していると
横瀬町のかたが
いつも素敵なご縁を運んできてくださいます

わたしは「よそもの」なので
地域の方が受け入れてくださらなければ
ディープな地域コミュニティの活動には
なかなか参加する機会はありません

人と人がつないでくださるご縁は
地域の伝統的な行事を知るきっかけや
昔から横瀬町の人たちが大切にしてきた
すでにある幸せに気づいたり
知ったりすることにつながります

そして
9月の週末は毎週何かしらの
行事に呼んでいただいておりますw
今回も横瀬町の地域行事の魅力を
発信したいと思います

1.神秘的な横瀬町

秩父地域は神秘的であると
よく耳にすると思いますが
その中でもわたしは
横瀬町は特別な町だと思っています

横瀬町歴史民俗資料館で頂いた資料によると

秩父地域の人々は
昔から武甲山を霊山として崇め

武甲山を
神々の住むところ
聖なる領域と表現したり
死者の霊魂が登るところと
言ったりして
聖地観を抱き
祖霊信仰・霊山信仰について
先祖代々から
引き継がれてきたとのことです

とりわけ武甲山の山麓に住む横瀬の人々は
「武甲山様の氏子」だったと言われています

日本には代表的な観音霊場(札所)が
合計100か所あり
秩父には34か所の札所があります

観音霊場は婦女子の信仰があつかったと言われており
千葉には「男は伊勢参り、女は秩父巡礼」の風習があり
40過ぎに巡礼を許されて一人前の主婦とされたという言い伝えがあるそうです

女性のみなさん
秩父巡礼には何かが起こりそうです~
わたしもいつか秩父巡礼を終えて
一人前の主婦になりたいw

そして
なんと横瀬町には秩父34か所中
第5、6、7、8、9、10番の
6堂(寺)の札所があります

本日の地域活動は
苅米4区の坂本区長にお誘い頂き
向井ご夫婦にご協力頂きながら
参加させて頂きました

ありがたいことに
町の方から色々とお誘い頂き
週末はあっという間に予定が埋まってしまうので
8月にはすでにこの行事の
ご連絡を頂いておりました

だから
ずっと楽しみにしていた
地区の大切な行事なのです

では早速紹介します

2.札所6番の秋の念佛とは?

横瀬町の強みは何かと問われれば
わたしは地域コミュニティだと
即答すると思います

それくらい横瀬町といっても
地区によって
カラーとアイデンティティがあります
外からくると
それをすごく感じます

横瀬町のコミュニティは
2008年に
根古屋・苅米・中郷・宇根・川東・川西・芦ヶ久保の7地区に編成されました
現在、行政区は23区存在します

本日(9/23)は
苅米4区の
札所6番「秋の念佛」という
地域行事に参加させて頂きました

「秋の念佛」とはなんですか?
とお聞きしたところ

大きな数珠の輪を、みんなで回しながら念佛を唱えます。
みんなで心をひとつにし、それぞれの幸せと地域の発展を祈ります。
つながってる感をすごく感じられと思います。

苅米4区の方から

と教えていただきました
横瀬町の産業の歴史は
養蚕と農業だったので
季節の節目に合わせ
先祖への感謝・家族、地域の人々の幸せ、地域の発展、豊作祈願などの祈りを
大切にしてきた地域なのだと感じました

わたしも生まれて初めて
念佛を唱えさせていただき
大きな数珠の輪をみんなで持ち
太鼓の音で数珠を回させて頂き

なんとも和やかな時間がながれ
みんなの心がひとつになっていくようで

すごくおもしろかったです
太鼓を担当させて頂けたことも
大変良い経験になりましたw

「アフリカでもこういう行事があったか?」
と聞かれ
「これは初めてですw」とお伝えすると
みなさんが笑って
わたしもつられて笑ってしまいましたw

なんともディープな体験w

でもこういう
過去・現在・未来をつなぐ行事には
横瀬町の人たちが大切にしてきた
幸せに出会えるので大好きです

横瀬町の強みであるコミュニティは
祭りも含め四季折々の地域の行事によって
結束力が保たれてきたのだと感じます

坂本区長からは
コロナによってこのような
地域の行事がストップしてしまい
4年ぶりの開催であるとお聞きしました
まだコロナなどは完全には収束していないが
どこかで踏ん切りをつけ
前に進まないと
このような地域の伝統が途絶えてしまうと
今後の横瀬町の地域の在り方について
心配されていました

時代が変わっても
大切にしていきたい
人と人とのつながりと地域の歴史ですね

念佛のあとは
みなさんとの懇親会

わたしの自己紹介の
ご配慮も頂き
・協力隊について
・ウェルビーイングについて
ご紹介させて頂きました
私的にはみなさんにご迷惑をかけないよう
簡潔にご挨拶しましたが

区民の方が
「近藤さん、
ウェルビーイング通信「ぬくとまる」についても話すといいよ!」と
言ってくださりそれも含めご紹介させて頂きました

こういうちょっとした配慮や優しさにグッときます(大感謝)
苅米4区のみなさま
素敵な夜をいっしょに過ごさせて頂き
ありがとうございました

懇親会もめちゃくちゃ楽しかったです~

夜は珍しい札所六番卜雲寺(荻野堂)
はじめての般若心経
大きい数珠が回ってきたらお願い事をするようです!!
美しい本殿
なんと煌びやかで豪華な天井
みなさんにOK頂いて写真をパシャリ!!緊張してうまく撮れなかった(汗)

3.札所6番卜雲寺(荻野堂)のご紹介

はじめて
参拝させて頂いた「札所6番卜雲寺(荻野堂)」

今回の行事に参加された方々が
「ここ(札所6番)、めちゃくちゃ落ち着きますね~」
と言っており
わたしも同じ気持ちで
なんとも美しく、心穏やかに、自分に向き合うことができるお寺でした

歴史的にも格式高く、由緒正しいお寺なので
ぜひ参拝してみてください

以下、秩父札所のHPより引用

【御詠歌】  
初秋に 風吹き結ぶ 萩の堂 宿かりの夜の 夢ぞ覚めける

【札所6番卜雲寺(荻野堂)の紹介】
札所五番から十番までの6ヶ寺は秩父郡横瀬町にあり、横瀬川の両岸に点在する。
卜雲寺は高台にあり、見晴らしがよく武甲山を望むことができる。
寺名は、寺の開基とされる嶋田与左衛門の法号が卜雲源心庵主であったことに由来する。
本尊は、秩父札所開創時に武甲山山頂の蔵王権現から、荻野堂に移されたものであることから、
この寺は別名荻野堂とも言われ、御詠歌にも詠われている。

基 本 情 報

本 尊 聖観世音菩薩 宗 派 曹洞宗

秩父札所のHPより

【萩の堂縁起絵巻】

萩野堂に伝えられた「萩野堂本尊並開基之縁起」天明元年(1781年)作によると、行基菩薩作といわれる本尊の聖観音は武甲山頂の蔵王権現社内に安置されていた。
村人が「とが池」の大蛇を退散させるため祈願したところ、
その霊験があったので「とが池」を埋めて草堂を建て荻野堂と称し、
ここに武甲山の尊像を安置したと記されている。


山姥の歯】

卜雲寺の寺宝の山姥の歯は、
行基菩薩によって捕らえられた武甲山の山姥が解き放たれた時に
神仏に背かぬ、と誓いを立て歯を三本抜いて差し出したので、
行基はそれに本尊を刻んで安置したという言い伝えが残っている。

秩父札所のHPより

山姥「松藤絶えろ」のお話

むかしむかし、武甲山に山姥(やまんば)が住んでいましたが、おそろしい神通力を持っていて、悪さをしては、里人を困らせていました。
ある時、村を通りかかった行基がこの話を聞き、武甲山の頂上で17日間の祈祷を行いました。
すると、神通力を失った山姥が行基の前に姿を現したのです。
行基がすかさず山姥を「松」の木に「藤」のつるで縛りつけると、山姥は悪行を悔い、お詫びのしるしに自分の歯を抜いて行基に渡しました。
しかし、よほど悔しかったのでしょう。
おもわず「松藤絶えろ」と怒鳴ったので、それから武甲山に「松」と「藤」は生えなくなったのです。
最近は、東京の渋谷に山姥が出没すると聞きます。

横瀬町のHPより

4.札所6番卜雲寺(荻野堂)を支えているかた

このお寺は
大橋朗秀住職(普段は大忠院と札所6番卜雲寺を兼務)
檀家である総代岸岡広雄さん
他の檀家さんなどに支えられ
運営、管理されています

お時間があるときは
札所6番卜雲寺(荻野堂)の歴史・特徴などもお話してくださるようです
今回、わたしもお話を伺い大変勉強になりました
次回は天気の良い日の午前中に参拝したいと思います

いつか萩の堂縁起絵巻山姥の歯を拝見させて頂きたいですw

①大橋住職と総代岸岡さん
②大橋住職と総代岸岡さん

来るときは
雨が降っていましたが
帰るころには
小雨となり
秋の虫の音色も聞け
趣のある秋のはじまりを
感じました

いろいろなご縁に改めて感謝の夜でした
お誘い頂きありがとうございました

趣のある夜のお庭

長文を最後まで読んでくださありがとうございました
気にっていただけましたら♡を教えていただけますと励みになります

よろしくお願いします~

では、また次回

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