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あなたも豆屋を始めませんか。    ⑱ 家賃と売り上げの関係とは


南方郵便機。看板・店内・棚


前回は小さな豆屋の売り上げについて書いてみました。では家賃と売り上げの適正な関係とはどういったものになるのでしょう。
 
私がいろいろ本、ネット等で調べた結果、大体家賃は一日の売り上げの3日から4日で払えないと長く営業出来ないと言われています。これは業種も場所も関係なく、商売をやる人にとって基本的な数字では無いかと思います。
 
銀座で家賃300万円の店を借りてやるには、一日平均80万円~100万円の売り上げが無いと長くは続けられないという事になるでしょうし、釧路の駅から徒歩20分の家賃6万円の店を長く続けるには一日、1万5千円から2万円の売り上げが無くては長く続けられないのでは無いかと思います。
 
これはあくまで利益では無く、売上です。家賃10万円の豆屋をやるには、2万5千円から3万円の売り上げが必要になります。ただこれは上手くいってからの数字なので、どんな商売でも最初からこうした数字になる訳ではありません。私が何故家賃10万円と言っているかお判りいただけるかと思います。開店後3年目で一日の売り上げが取り敢えず2万5千円から3万円になれば、私の開店指導としては、成功したと言っていいと思います。
 
そして豆屋の売り上げが一番伸びるのが4年目・5年目です。ここは仕事をちゃんとやって来た人にとっては、大きく伸ばせる時です。ここで月の売り上げが100万円を超えるお店が沢山出て来るのだと思います。
 
家賃は固定費ですので、いくら売れても多くなる事はありません。税金や人件費、原料代とは違うのです。だから売れれば売れる程家賃は全体の中に占める割合は少なくなります。
 
小さな店にとっての理想は、一か月の家賃が一日の売り上げで払える様になる事です。上手くいっている飲食店では多いかも知れませんが、豆屋ではなかなかそういう所は少ないかも知れません。でもそれは不可能な数字では無いと私は思っています。

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