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<燕珈琲>のTさんも、<BULISS>のAさんも元気でした。


<BULISS>のAさんの焙煎風景。富士ローヤル、1K釜直火。

昨日は今年最後のご挨拶の電話を新秋津<燕珈琲>と伊勢崎<BLISS>にしてみましたが、二人ともとても元気でした。

<燕珈琲>は開店して2回目のお正月を迎えますが、開店が去年の夏の終わりでしたので、去年はまだお客さんが少なかったですが、今年は違った様です。ただ12月は用事がかさみ、休みの日も多かった様ですが、それでも順調に売れ、100釜以上焙煎したというお話でした。1月・2月もいろいろ用事があるようで、『順調に店を開けられないかも知れません。』というお話でしたが、話を聞きながらも仕事が上手く行っているのが良く分かりました。

何しろとても嬉しそうでした。それはそうだと思います。自分が考えて始めた仕事が上手く行った時の嬉しさというのは、やった事のある人しか絶対に分からないと思います。

次に伊勢崎の<BLISS>のAさんに電話してみました。Aさんは開店して3年目になりますが、『今年の12月は凄く売れています。』というお話でした。こちらも相当嬉しそうでした。豆屋は売れて来るのに3年は掛かります。売り上げを伸ばせる店は、そこから5年目までに大きく売り上げを伸ばせます。

一つは口コミが効いてくるからで、もう一つは、一人のお客様の買う量が相当増えて来るからです。この2つの事が起こらないと、豆屋の売り上げは本当には増えて来ません。ただ、仕事は大変になってきます。現在でも一日中焙煎し続けて、やっと間に合うという事ですので、忙しいでしょうが、それよりも店が売れて来ている事の喜びの方が大きいのでは無いかと思います。

『このペースだと来年は、月100万は直ぐに行くよ。でも多分その頃にはお釜を買い替えないと間に合わなくなるかもね。』という話をしました。その時の考え方はいろいろあるのですが、場所に余裕のある場合は1K釜は売らず、5Kを買い焙煎機を2台にするか、それとも3K一台にするかだと思います。

5K釜一台という考え方もありますが、急に焙煎量が5倍になる訳ですから、焙煎した豆が古くなってしまう事も考えられます。少量焙煎という方法もありますが、私はいつもお勧めしていません。慣れれば出来るかも知れませんが、当店ではやりません。焙煎機の定量どおりいつも同じ量を入れ、焙煎を安定させるのが一番だからです。

こうしたお釜の買い替えに進むというのは成功したという事ですから、ここで、失敗したら何にもならないと、私だったら思います。

TさんもAさんも、決して何処かの駅の駅前や、有名商店街の中で営業している訳ではありません。立地で勝負している訳では無いのです。ただ、時間を掛け、美味しい豆を焙煎し、自分らしい接客で少しずつ売り上げを伸ばし、それがある時点で成功に結び付くという方法を取っているのです。

私が言う、豆屋は味と接客なのだという言葉も、彼等の店のこれからが明かして行ってくれると、私は思っています。


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