こうりん (降臨) 8

アマテラスの乳房が直径60センチくらいにまで大きくなって、バランスボールみたいになったので、買ったワンピースが着れるのか不安になった。
アマテラスに着せると、比較的伸びやすい生地のものは着られた。
乳房が目立たないように大き目のサイズを買っていたのが、功を奏した感じだった。
でも、伸びない生地のものは駄目だった。
伸びる生地のものでも、乳房のところの生地は伸びきった感じだった。
また買いに行かなければ。
乳房がさらに大きくなった事をアマテラスに聞いてみた。
「凄い大きくなったね。肌は大丈夫?重さは?」
「我が上になって自由に動けた時、我の中で何かが弾けたのじゃ。束縛から解放された感じで、もっともっと気持ちよくなりたい、もっともっといきたい、と思ったのじゃ。そうしたら、ここまで大きゅうなってしもうた。肌は凄い突っ張っておるが、重さは大丈夫。実体化しても、肉体とは違うから重くはならないのじゃ。」
「でも、アマテラスに覆い被さった時に、超巨大化した乳房に包み込まれたんだ。その時に感じたんだけど、凄い柔らかくて凄い弾力があって、重量感たっぷりなんだ。」
「嫌か?迷惑なのか?」
アマテラスが怪訝そうに聞く。
「アマテラスの乳房、大好きだよ。もっと大きくなってもいいくらいさ。」
「汝れが望んでくれるなら、どこまでも大きくなる。しかし、実体化すると外に出られなくなってしまうがな。」
「どこまでも大きくなるの?」
「そうじゃ、乳房は、神力に比例して大きくなる。神力は愛し合い、我が高みへと登っていく事で強大になる。」
「それって、いけばいくほど強くなるって言うこと?」
「そう、昨夜はいきまくってしもうたからの。」
とアマテラスは頬を赤らめて俯いた。

アマテラスの乳房がとてつもなく大きくなって、着れるワンピースが減ったので、また買いに出かけた。
出かける時、アマテラスはワンピースの着こなしにアレンジを加えた。
ざっくりと着てるだけでは、裾が広がって締まりが無い。
なので乳房を一般的な乳房の位置まで持ち上げて、持ち上げた乳房のすぐ下を紐で結わえた。
僕が持とうとすると物凄い重量感なのに、アマテラスは軽々と持ち上げる。
持ち上げられたバランスボールほどの乳房は、迫り出しがこの世のものとは思えなかった。
直径60センチ位のバランスボールが二つ、胸元にあるせいで、ワンピースの裾は超ミニ丈になっていた。

いつものようにショッピングモールには、ダックスで出かけた。
二人乗りで、後ろに座ったアマテラスが、僕に抱きついてくる。
実体化したバランスボールみたいな乳房が、僕の体に密着する。
背中と脇腹に凄まじい乳圧を感じる。
まるで僕の体後ろ半分が、乳房に埋もれているようだ。
この様子を第三者が見たらどんな風に見えるのだろう。
ショッピングモールに着いて、婦人服売り場に直行する。
売り場には、昨日と同じ店員さんが居て、アマテラスの一日でとてつもなく巨大化した乳房を見て、目を丸くした。
昨日も見たワンピースが並んだ棚から、さらに2サイズ大きいものを数着選んで試着室に入った。
昨日でコツが掴めたのか、試着したワンピースはピッタリだった。
ここで言うピッタリとは、乳房がきれいに収まる、と言うことだ。
乳房が巨大化して着られなくなった枚数分を、同じサイズで探して買った。
どれも伸縮性のある生地でできている。
ワンピースを買ってから、アマテラスがモール内を見たい、と言ったので見て回る事にした。
専門店街の各ショップを一店づつ回って行く。
どのショップでも、アマテラスが店内に入ると、店員さんは一様にみんな同じ表情をする。
そう、みんな驚いて目を丸くする。
作業の手を止めてアマテラスを目で追いかけてくる。
バランスボールを、ゆっさゆっさと揺らして歩くんだから、仕方ない。
もちろん、店員さんだけではなくて、すれ違うお客さんもみんな同じ表情をする。
2階を一通り見て回ると、ちょうどお昼になったので、3階に上がってフードコートに行った。
コスパを考えてまた、マクドにした。
僕はハンバーガーのセットで、食べられないと言うか、食べる必要のないアマテラスには、飲み物を買って上げた。
平日で空いていたので、普段座れない席に座れた。
片側が壁になっていて、ソファのような椅子が向き合った四人掛けの席だ。
いつも女子高生が、おしゃべりして陣取っている。
僕が壁に向かって左側の奥に、アマテラスが右側の手前に座った。
アマテラスが載せたバランスボールで、席の半分は完全に埋まった。
その様子を、通路を隔てた席にいた母子が食べている手を止めて見ていた。
まだ幼稚園に行ってないと思われる小さな子は、目の玉が落ちそうなくらい目を見開いていた。

お昼を食べ終わってから、フードコートのある3階の専門店街を見て回った。
アマテラスに映画を見せてあげようと思ったので、シネマサンシャインに入った。
横並びの席をとったけど、 アマテラスの乳房がとてつもなく大きいので、アマテラスの両側の席に半分以上はみ出していた。
空いていたから大丈夫だったけど、満席に近い時には座れないかも知れない。
隣に座った僕の体が半分以上アマテラスの乳房で埋もれていたから。
見ず知らずの人に、迷惑はかけられないし、そもそも、その人にアマテラスの乳房を預けるなんて絶対嫌だ。

映画を見終わってから、3階の専門店街の続きを見て回って、1階に下りた。
レストラン街では、メニューのサンプルに興味津々だった。
1階の専門店街も一通り見て回ってから、イオンの売り場に行き1階から3階まで売り場を回りながら上がっていった。
夕方近くなったので、1階で晩ご飯のお弁当を買って帰った。
ほぼ一日中、視線を浴び続けたので疲れた。
まぁ、見られてるのはアマテラスなんだけど。

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