こうりん (降臨) 6

供えたお酒で実体化してる時にアマテラスが自分の口からお酒を飲んだ事で、ちょっとした変化がアマテラスに起こった
それは、短時間なら自分の意思で実体化出来るようになった事。
部屋の外では実体化しないけど、実体化と非実体化を繰り返して、部屋の中ではほぼ一日中実体化していた。
もちろん、大家さんが来る時を除いて。
実体化してる時間が長くなると、色々と弊害が出てくる。
それは、ショーツしか身に着けていない事。
この世のものとは思えないほど巨大な乳房が気になるし、欲情を抑えられなくなる。
アマテラスは
「したくなったらすればいい。」
なんて、言ってくれるけど。
せめて、服は着せて上げたい。
どんな服がいいんだろう。
一番の難点は、この世のものとは思えないほど巨大な乳房だ。
これだけは、いくら考えても仕方が無い。
アマテラスに試着してもらうのが一番早くて確実な方法だ。
冒険だけど、部屋の外で実体化してもらう事にした。
一度実体化すると、3時間から4時間はそのままで居ることができる。
実体化は、ショッピングモールのトイレでしてもらう事にした。
後一つ、大問題があった。
それは、服を買う前はどうするのか、と言うことだった。
まさか、ショーツ1枚で人前に出る訳には行かない。
一発で警察にGOだ。
苦肉の策として、僕のコートを着せることにした。
夏にコートなんて、と思うけどこれしか思いつかなかった。
コートだと、この世のものとは思えないほど巨大な乳房も何とか隠せるし。
と言うことで実行に移した。

いつものようにショッピングモールまでダックス125で行った。
モールに着いたら、周囲に十分注意を払って、二人で多目的トイレに入り、アマテラスに実体化してもらってコートを着せる。
そして外の様子を伺いながら、一緒にトイレを出て服を買いに行った。
買う服はワンピース一択だった。
それ以外では、どう考えてもこの世のものとは思えないほど巨大な乳房を目立たないように出来なかった。
売り場で、これはと思うワンピースを選んで試着室に行く。
着てもらうとやっぱり乳房がネックになる。
もう2サイズ大きいワンピースを選ぶ。
これでなんとか、この世のものとは思えないほど巨大な乳房を目立たなくできた。
目立つと言えば、アマテラスの身長も要因だった
身長168センチの僕よりも頭一つ分高い。
だいたい190センチ近くありそうだ。
部屋でも鴨居の上に顔がある。
だから、膝丈のワンピースを着てもミニスカートみたいになってしまう。
これはこれでめっちゃ目立つ。
ついでに、履き物も買った。
今は暑いのでサンダルをメインにした。
なるべくヒールの低いものを選んだ。
ヒールが高いと身長がほぼ2メートルになってしまうので。
それから下着売り場に移動して、ショーツも買った。
やはり一枚では心許ないので。
そろそろ3時間を超えそうなので、帰ることにした。
一度実体化が解けると、次に実体化できるまで数時間かかる。
連続で実体化できない。
買い物をしてる間、アマテラスは凄い嬉しそうにしていた。
部屋に戻ってくると同時に実体化が解けた。

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