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羊肉串で乾杯!

七月某日、まもなく息子が3ヶ月目を迎えようかという日に「産後初のビールを飲む」イベントを達成しました。
いやー美味しかった気分よかった!
気分よく飲めた、ということはそれだけ心の余裕も出来てきたってことだと思う。何にせよ良きことだ。

はじめはその日にビールを解禁する予定はなかった。

息子との生活に少しずつ慣れてきたのもあってか、夫が会食やら何やらで夜家にいない日も出てきた(仕方ない部分もあるけど、うらやましい)。そんなら私もぼちぼち伸びてきた髪を切りたいな、と週末数時間、息子を夫に預けて産後初の美容院にいくことにした。

先の「夜家にいないのうらやましいな〜」という気持ちが表に出ていたのか、週末の美容院に行くことを伝えた際に夫は「ついでに1人でランチでもしてきたら?」と提案してくれた。

おっいいの?予想外の自由時間発生。
あまりに予想外すぎて、その提案をしてくれたことは嬉しかったのだけれど、はて、私1人でごはんにいきたいのか?と立ち止まって考えてみた。考えた結果、別に外食したいわけではないなと思った。
外食にいっても私の性格上、結局息子のことが気になって、おっぱいのことも気になって、ささっと食べてそそくさと帰るのが目に見えてるなと。そしてそういう時って大抵、食べたいものも思い浮かばないし、よしんば思いついて食べに行ったとしてもなんか味がしないんだよな。

さてしかし、外食に限定するわけじゃないにしろ、せっかく夫がリフレッシュ提案をしてくれてるわけで、これにはぜひ乗っかりたい。

そこであっ!と思いついた。

酒飲みたい!!

これだけ聞くととんだ呑兵衛みたいだけど、本当にそう思ったのだよな。
産後の酒、最初のうちはとても飲む気分になれなかった。
おっぱいスケジュールが狂って張ったりしそうだし、酔っ払ってまだふにゃふにゃの赤ちゃんケガさせたら困るし、なによりそんな心配ばかりしてたらせっかくの酒が美味しく飲めない。

でもいまなら!ちょっとお世話になれてきて、なんか息抜きでもしたいと思える今なら!飲んでもよいでしょう、ビール!美味しく飲めるでしょうビール!

というわけで、前置きが長くなりましたが、産後初のビール解禁と相成りました。

外食はまだちょっと勇気が出なかったので、ごはんはデリバリーで。
これまたずっとビールと合うだろうなと思っていた羊肉串(ヤンロー)という、中国の串焼きを注文。羊、そんなに好きじゃなかったんだけど、この日頼んだヤンローは大当たり。柔らかいなかに噛みごたえがあって、スパイス感も程よくて。なによりビールにピッタリだった。
授乳の関係もあって、ビールは缶1本にとどめたけど、本当においしくてうれしくて、缶1本で大満足だった。

息子のお世話も、夫が多めに見てくれた。
それもまたなんかご褒美感があってうれしかった。

余談だけども、角田光代さんの小説「彼女のこんだて帖」に長年の恋愛に終止符を打った女性が、自分を元気づけるために、たくましくラム肉を食す描写がある。
ヤンローをほおばり、ビールで流し込んでいる時、あの小説の彼女の姿が重なって、羊肉が私のエネルギーになっていってるのを感じた。すごいなひつじ。すごいなビール。

あーーー、おいしかった!

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