ロックでメイドなVtuber 染宮メイ

はじめに

「文明とは伝達である。表現し、伝達すべきことが失くなった時、文明は終る。」
村上春樹『風の歌を聴け』、講談社文庫、2004年、31頁より引用。

逆に言えば表現し、伝達し続ける限り、文明は続く。

ロックメイドVtuber、染宮メイが無期限活動休止を発表した。
彼女の活動は一つの区切りを迎えるが、染宮メイのリスナー「ソメイト」が染宮について表現し伝達し続ける限り、彼女が多くのロック音楽リスナーやVtuberリスナーに灯した灯は輝き続けるだろう。
私はこの文章を発表することによって、灯の火を別の蝋燭(ろうそく)に移そうと思う。
染宮への感謝と敬意を込めて。

ロックでメイドなVtuber

染宮メイは、「ロックでメイドなVtuber」である。
ヘッドドレスとツインテールを揺らしながら、澄んだ美しい歌声でASIAN KUNG-FU GENERATION や ART-SCHOOL といった日本のロック音楽を歌う、彼女の「ロキノン歌枠」は、染宮自身の「好き」を詰めこんだ宝箱のような配信だ。

BURGER NUDSの楽曲を歌った配信アーカイブが、Xで反響を呼んだこともあった。

また、染宮が二度開催に携わった「歌動画リレー」という企画は、日本のロックを愛するVtuberたちの交流を促し、バーチャル世界のロック音楽の明るい未来を予感させる素晴らしい「ロックフェス」として多くの人々の記憶に残った。

このように、染宮は「ロックでメイドなVtuber」として、バーチャル世界のロック音楽の盛り上がりに大きな貢献を果たしたのである。

終わりに

今回、染宮メイの無期限活動休止をうけ、彼女の活動を私なりに記録し伝達するために、この文章を執筆させていただいた。

これから染宮が歩む未来が幸せに溢れていることを、ソメイトとして切に願う。

改めて、最高のVtuberでありシンガーである染宮に、最大の感謝を申し上げる。


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