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レア品種ワイン会20240223
きっかけ
たしかハッピーなつみさんと天才ななちゃんとTwitter(X)でコメント投げ合ってた流れだかで、飲んだことない品種を色々飲む会したいねってことになり、当然のように「チラッチラッ、えいっ」てな具合で優しいまささんに丸投げ(酷)して実現、ayucowさんとかめちゃんをまささんが召喚して下さって、「これはコンパクトながらも素晴らしい会になる予感しかない」ってなりました。
場所の候補が色々出るなかで、白羽の矢が立ったのは例の謎の黄色いビル、前の週に伺って楽しかった週末のみ開店するこちら
と全く同じ会場、この日もその営業日ですが、このワイン会が会場にとっての昼の部となりました。
2月23日当日
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ということで小雨模様の寒さ厳しい中、新宿のデパートの惣菜コーナーを見てまわり良さそうなものが買えたので、めちゃ混みの地下鉄に二駅分乗って新宿御苑前駅から歩いて行きました。ちょうど建物の前にまささんとなつみさんの姿が、狭い階段を上がって行った先でビルのオーナーさん、部屋を開けてもらう際「あ、あのワインの人と知り合いなんだー」と感心しておられました。(なんかピンクの、、、とか3000何とか、、、じゃなかった)
参加メンバーもスムーズに揃い、準備も滞りなく済んで予定時間ぴったりにスタートです、なんとも素晴らしい。
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泡
カンティーナ チンクエ テッレ リウスマジョール
Cantina Cinque Terre/Rivus Major NV
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原産地呼称:V.S.Q.(VINO SPUMANTE DI QUALITA)
品種:ボスコ60% アルバローラ25% ヴェルメンティーノ15%
シャルマ方式
ボスコの華やかな香りが非常に上手く表現され、フレッシュで飲みやすく、アペリティフから前菜までオールマイティに活躍します。
開始前はヴェルメンティーノの泡ということでリストアップされていましたが、当日に情報の再確認でボスコという品種が主体と判明(笑)、ボスコって何?という疑問符を頭の上に載せながらいただきましたが、オープニングにふさわしい爽やかな香りとさっぱりした口当たりで場が和みます。
土着品種は難しいよねって話から、資格試験ではイタリアの品種は多すぎるから主要な数種類以外はでないし勉強しないとかなんとか、、、
白
葡蔵人/マルヴァジア(マルバジーヤ)
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勝沼町の契約農家さんがテスト的に?栽培していた葡萄を使って、とても小さなタンクで僅か20本分だけ仕込まれたもの、エチケットがないので裏ラベルのみ。
Alc9%なのでサラッとした飲み口、香りは強くなく品種の特徴が出ていたのかはわかりませんが、サラダや軽めな食事と合わせて活きる感じ。以前葡蔵人強火勢Mikiさんのご厚意により、ワイナリーの店頭で少量いただいた時と印象は変わりませんでした。
ミューラーグロスマン グリューナーヴェルトリーナーMüller Grossmann /Gruner Veltliner2022
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ヴァッハウ渓谷のドナウ川南岸にて10haを所有するミューラー・グロスマンは1945年創業で現在は娘のヘルマ女史とその娘のマーリーがミネラルと果実味に焦点を置きワイン造りを実践。サッツ・ヴィーテル区画のグリューナー・ヴェルトリーナ―使用し、タンク発酵熟成。洋ナシやリンゴ、白胡椒のスパイシーなアロマ。(白・辛口)
いかにもなスッと透明感ある、良い酸味と白胡椒感溢れるキレのいい口当たり、早速白胡椒黒胡椒がわかるわからない論争が勃発、この品種のワインはやっぱり美味しいよね。
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ミロナスワイナリー アシルティコ
Mylonas Winery/Assyrtiko2022
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地元では豊かな海の幸と合わされている
アシルティコはケラテア中にある標高200~300mの畑で収穫されています。手摘みで熟した葡萄のみ選別し、収穫後すぐにワイナリーに運ばれ低温で管理されます。アシルティコの高い酸と気品のある香味を最大限に引き出すためステンレス製の小さなタンクで17℃に温度管理をしながら発酵させます。発酵後、ワインは3ヶ月間バトナージュしながら澱とともに熟成されます。
ライムを思わせる柑橘系の香りと白い春の花の芳香。口当たり良くフルーティでハーブを感じるニュアンス
不思議に塩味を感じる海のワインでお馴染みのアシルティコ、なつみさんが持ってきて下さったタコのマリネとの素敵な海のペアリングが綺麗にハマって良き、さすがわかっていらっしゃる。自分は1年以上前に同じVTで飲んでいますが、変わらず好印象ですが酸味のバランスは当時の方がとんがっていたかも知れません。
ドメーヌコアペ レクリプス グロ マンサン
Domaine Cauhapé/ L'Éclipse Gros Manseng - Lauzet Sec2020
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フランスのシュッドウエストのジュランソン
グロ マンサン80%、ローゼ20%
八朔を想わせる柑橘の香りと高い芳香性。適度なボリュームも持ち合わせた、非常にバランスの取れたワイン
自分が持ち込みしたボトル、 フランスの南西地方は初めてでしたが、陽気な印象の派手な中に和な八朔やグレープフルーツ系の柑橘香、絶妙な塩梅の柑橘類のワタの部分に感じる軽い苦味、アルコールの高さを感じさせないバランスの取れた甘味が皆様に大好評でした。
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赤
フランク マサール リシス リベイラ サクラ メンシア
Franck Massard/Licis Ribeira Sacra2014
![](https://assets.st-note.com/img/1708904232072-My0xxISDj4.jpg?width=800)
2014年はミルデューにより収量は 30%落ちたが、最終的には腐敗の少ないきれいなブドウを収穫することができた!ワインはラベンダーやスミレなどの花の芳香があり、口当たりもビロードのようにとても滑らか!フランク 曰く、今までのリシスの中で一番メンシアらしいワインに仕上げることができたとのこと!ちなみに、バック・ラベルにある RIBEIRA SACRA SUMMUMはDOリベイラ・サクラの中でもSUMMUM(スムーム)最上級のワインという意味で、85%以上がメンシアであることが主な条件。
ダークチェリー、スミレ、ラベンダー、なめし革、白コショウ、タバコの葉の香り。 口当たり滑らかかつ艶やかで凝縮した果実味が染み入るようで、後から鉱物的なミネラルと若く繊細なタンニンがワインを優しく締める!
2014のためか深みのある滑らかさが良かった印象、今回は登場しなかったけれど、しっかり目な味付けの肉なんかと合わせたら良さがさらにアップしたかも知れません。
ファツィオ カステルメディオ ネレッロマスカレーゼFazio/Castelmedio Nerello Mascalese2020
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シチリア島西部でストラクチャーと素晴らしいアロマを放つネレッロ マスカレーゼ種のブドウから作られる素晴らしい赤です。この品種は今、世界的に人気の品種です
収穫後、ブドウは除梗され、管理された温度で浸軟され、色調と香りの豊かさが加わります。赤い果実と甘いスパイスの香り、そして素晴らしい持続性とシルキーなタンニンを特徴とするエレガントなブーケを持っています。
ブドウは、すべて有機栽培で、除草剤や化学肥料を使わないことはもちろん、人工的な水やりも一切行っていません。
春に十分な雨量があり、水分が蓄えられた地層まで樹の根が達しているため、シチリアの乾燥した夏の間でも十分に果実が成長することが出来るからです。余分な水分を取り込まずに成熟したブドウから、凝縮感のあるワインを生み出しています。
この辺りで鼻の感知機能はかなり低下(涙)、癖のないふくよかな口当たり、タンニンギシギシとか、べったり甘過ぎとかは一切なく飲みやすい感じ、手頃な価格帯にも素敵な物がいっぱいあるイタリアワインの良さを感じました。
シャラウリ ワイン セラーズ サペラヴィ
Shalauri Wine Cellars/Saperavi2015
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華やかなアロマと濃厚且つ酸の乗った赤・紫系果実を感じ、アーシーさやスパイスの風味も持ち合わせます。噛み応えのあるタンニンとベルベッティな質感の奥行きある味わいです。
ものすごく色素の濃さを感じる見た目からは想像つかない、2015ということもあるのでしょうがシルキーでビリビリこない口当たり、ジョージアの他の生産者さんの同じ品種をいただいた時にも滑らかさに驚きましたが、やっぱり落ち着いていて美味しいですね。
飲み終えて
今回登場した赤はどれも滑らかな香りと口当たりで美味しかったですが、それぞれが良くこなれていて強い個性は感じませんでした。これをきっかけに別のボトルを買って、丸々1本をじっくり飲みたいところですね。
国はイタリアが2、フランス、スペイン、オーストリア、ギリシャ、ジョージア、日本と割と良い感じにバラけました、小ぢんまりとした会はちょっと書けない話題も盛りだくさんで、笑いも知識も美味しさも大渋滞、珍しい国や地域、入手しづらい品種は、人気があって買えないワインとはまた違った楽しみがあります。
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皆様の食事のセレクトも良かったし、仕上げの甘味も楽しまれていただけたよう、アタクシは調子に乗って濃い目な赤をおかわりし過ぎて、かなり酔っ払いましたがまたやりたいですね。
まささんの素晴らしい運営にホント感謝しかありません、参加された皆様もありがとうございました。
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