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その12 たまには料理人のこと

自分らしい料理を作っていくにあたって
自分の中でルールと習慣が実はたくさんはあります
それを文字になんて起こすなんて事は無いのですよ、そりゃぁもう恥ずかしいから。

でもやると言ったので、やめません、やります

さて

私のおじさんも料理人なのですが数年前に出された本
【最後の料理人】
この話をご飯を食べながら聞いていた時に言っていた言葉が

「一歩先半歩手前」

これが今回の話の着地点です

大前提として
「自分の脳味噌なんてちっとも信用してない」ってのがスタンスです

28歳の時に何を思ったか思ってなかったのか
どうしてしまったのか頭を強く打ったのか

勢いでレストランを立ち上げ、独立をしました
そこから3年後には盛大に後悔していましたよ、未熟すぎて。

「もっと人から教わっていればよかった」ってコトです

目新しいレシピなんてちっとも生まれない
独立するとなかなか教えてもらえない
知っている体(てい)で経験している体(てい)でレシピを少しアレンジする程度
成長なんてしません、その場しのぎの未来のない料理です
30やそこらの私の料理なんて底が浅いったらありゃしない
使える食材も無知な分限られる
目と耳を塞いでいるし見て見ぬ振りをしている
自分自身で八方塞がりを作ってましたね

どうやったら学べるんだろうか?こんな簡単な事に3年もかかったんです【きっかけは個人的に聞いてください】

簡単です

【本を読む、食べ歩く、素直に聞く】です、これだけです

今でもこれは続けています

まぁ、そうじゃないと美味しいものなんて生まれないと思っているこれはもはや趣味です

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という格言を知り合いのおっちゃんに教えてもらいました
これはドイツの名宰相であるオットー・ビスマルクの言葉ですって
@知らなかった

刺さりましたね
@誰か知らなかったけど

料理は流行です
伝統料理だって流行の蓄積です
年齢に対して料理の嗜好趣向だって変わります
とはいえ全世代が共通の味覚はあります

どの世代でどれくらいの金銭感覚でどのようなシチュエーションで、など
ニーズに合わせるも合わせないもニーズを作るも何もかも全部
それを発信できるかどうか?ってことだけです

3年もあれば食の趣味は入れ替わります、だからアンテナはいつでもビンビンです

先に行きすぎてもダメ
半歩先なだけでは追い付かれてしまうからダメで
一歩先に進んで半歩手前に戻ってあげるのが重要なのだと知りました

なので学びます
とにかくキョロキョロとあちこちをサーチします

トライアンドエラーの繰り返し
仮説と実行の繰り返しです

他人と比べます
負けたく無いから真似します【分析】
手に入れた知識もレシピもしっかり咀嚼します【検証と確認】
自分の血液に、肉に、骨になるまで
牛も驚くぐらい反芻してやります【改善と根拠と解答】

いろんな人を真似、学び、理を知る
アウトプットしたものをインプットできた時点で自分の知識になる
アウトプットを続けて日々過去の知識と経験を確認し更新する
自分の引き出しの中身もサイズも更新する
昔と今を比べた時に過去から未来の流れはやはり右肩上がりでいたい
今の方が過去より劣っているなんて事はあってはならないと思いたいのです

なので考え続けます

「一歩先半歩手前」にいるために何をすべきか

これが料理人として生きる自分のルールの基本であり軸です


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