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契約の虹

「契約の虹」は、ふみさんの詞に付けたオリジナル曲です。
四年前にコラボ制作したものですが、最近手に入れたボーイソプラノの合唱音源を試してみたくて、パートを追加してリマスタリングしています。

詞を引用させていただきます。

「契約の虹」 詞:ふみ

いくども いくども
空にかかる虹

1つ また 1つ
空に かかる虹のかけはし

はたされた 契約
黄金の世界

子供たちの うた よろこび
はたされた 契約の虹

いくども いくども
消えては あらわれる

空に えがかれる
虹の かけはし

契約の 虹

ふみさんの詞からは、いつもインスピレーションを頂いていますが、この「契約の虹」からは、天使の歌声が降りてくるような、そして子供たちの楽しい歌が聴こえてくるように思いました。

さて、付曲にあたって「契約の虹」とは何を表すのだろうかと、自分なりに調べてみました。

まず虹ですが、キリスト教では虹は「神との契約」「約束の徴」を意味するのだそうです。(創世記9章)

ノアの洪水の物語には、大洪水のあとに虹が出たとあります。
虹は、すべての生命を破壊することは今後しないという、神の契約のしるしとされている。

なるほど! 契約の虹はそれだ!

と、勝手に解釈して満足していましたら、ほどなく曲の序奏部分が降りてきまして、曲ができました。^^

ところで、虹は日本ではどうかといいますと、中世の話になりますが、市(市場)は虹の見える所に立てられたといわれています。当時の日本人には市を立てる場所として、他界(天界と冥府)と俗界の境界領域と考えられるところを選んだいう説が、ウィキペディアで紹介されていました。

その境界領域が虹なんですね。
現代の日本人にはなぜそこに市を立てるのか理解しにくいですが、虹は天と地の境界領域、つまり懸け橋という考え方なら理解できます。今風に言うなら、虹は天界と地上をづなぐ結ぶワープゾーンと言ったところでしょうか。

曲は、天使の歌声のようなストリングスの絡み合いで始まります。続いて、子供たちが楽しそうなステップで踊っているようなリズムに導かれまして、歌姫ふみさんの登場です。^^
詞は短いものですので、同じフレーズを合唱でも歌わせたりして、繰り返しています。
最後に、冒頭の絡み合う旋律が、今度は女声合唱で歌われまして、それからもう一度ストリングスで反復されまして曲が終わります。

「天使の歌声」と言いましたが、曲自体は教会音楽風ではありません。
サウンドも雰囲気も、ミュージカルで歌われるものに近いかもしれません。
よろしければ聴いてください。

以下は、使った合唱音源についてのコメントです。

以前のアレンジでは、ボーイソプラノの合唱音源は使わなかったのですが、今回は期間限定で無料で使える音源(Big Bang Orchestra: Ymir – Children's Choir)を見つけまして、試しに追加しています。曲の中で聴き取りやすい箇所は、男声合唱が歌う歌メロの対旋律(00:42~)とバイオリンの奏でる歌メロのユニゾン(1:00~)のあたりです。この少年少女たちは、「あー」とか「うー」とか発声できるだけです。全ての英語シラブルが歌えるボーイソプラノ(Eastwest / Quantum Leap Symphonic Choirs)もあるのですが、それを使いましても、歌はほとんど聴き取れません。
どうせ聴き取れませんから、音の響きのよいYmirの方がいいかなと思って使いました。
なおQuantum Leap は、低音域なら何とかシラブルが聴き取れまして、このアレンジでも男声とアルトで歌詞を歌わせています。ただし海外製品なのでシラブルは英語なんです。なので英語なまりの日本語です。これには目を、いや耳をつぶって頂くしかないのですが。^^;

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