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「『恋愛したい』がわからない」についての考察(その1:きっかけ)

「恋愛したい気持ちがわからない」と思った。

きっかけは、清田隆之(桃山商事)著『自慢話でも武勇伝でもない「一般男性」の話から見えた生きづらさと男らしさのこと』を読んでいた時のこと。

この本は、世代や職種など属性がばらばらな、特に名前が知られているわけではない10人の男性の一人語りをまとめたものである。
その中で2番目と3番目に登場する男性がそれぞれこう話している。

大学生になるにあたり、最も憧れていたことのひとつが恋愛でした。

コミュニケーションが苦手で低身長劣等感と権力欲から逃れられずに一発逆転の作家デビューを目指す(大宮康平さん 30代 介護職アルバイト・作家志望)

大学生になって一番やりたかったのが恋愛でした。

「スペックのかけ算では負けない」東大生の僕が経験した挫折と恋愛と処女信仰(有村隼人さん 20代 東京大学学生)


高校までクラス内カーストの下にいた。進学校で勉強を頑張るために恋愛を半ば無理やり諦めた。
背景にはその人なりの理由があるわけだが、それは一旦置いておくことにする。
わたしはこの部分を読んで、「恋愛ってスイッチのオンオフみたいにやりたくてできるものなのか?」という第一印象を持った。

前述した男性たちのように恋愛に憧れを持った記憶が、わたしにはない。
「恋愛がしたい」が、瞬間的に、感覚として、理解できない。
心から憧れることができないのかもしれないし、あえて憧れを抱かないようにしてきたのかもしれない。自分でもよくわからない。

わからないから、なぜわからないのかを、今の自分なりに考察することにした。

(つづく)


ありがとうございます。