「『恋愛したい』がわからない」についての考察(その1:きっかけ)
「恋愛したい気持ちがわからない」と思った。
きっかけは、清田隆之(桃山商事)著『自慢話でも武勇伝でもない「一般男性」の話から見えた生きづらさと男らしさのこと』を読んでいた時のこと。
この本は、世代や職種など属性がばらばらな、特に名前が知られているわけではない10人の男性の一人語りをまとめたものである。
その中で2番目と3番目に登場する男性がそれぞれこう話している。
高校までクラス内カーストの下にいた。進学校で勉強を頑張るために恋愛を半ば無理やり諦めた。
背景にはその人なりの理由があるわけだが、それは一旦置いておくことにする。
わたしはこの部分を読んで、「恋愛ってスイッチのオンオフみたいにやりたくてできるものなのか?」という第一印象を持った。
前述した男性たちのように恋愛に憧れを持った記憶が、わたしにはない。
「恋愛がしたい」が、瞬間的に、感覚として、理解できない。
心から憧れることができないのかもしれないし、あえて憧れを抱かないようにしてきたのかもしれない。自分でもよくわからない。
わからないから、なぜわからないのかを、今の自分なりに考察することにした。
(つづく)
ありがとうございます。