集中力をグーンと高める方法

◯集中力とは

集中するということはどういうことなのでしょうか??辞書によると、「一つの事柄に集中して物事に取り組む能力」と書かれています。意外なことですが実は集中力はコントロール可能で、鍛えることもできる力だということがわかってきています。なんとも抽象的な力なのですが、とても身近なものに代わりはなく、多くの人が高められたらと思っているはずです。集中力がどのようなものなのか知っておけば役立つこともあると思いますので、集中のメカニズムを知っておきましょう。

◯脳の中で起こっていること

集中しようとするとき、脳は2段階の過程を踏んでいると考えられています。特定のものに集中できる能力は、「トップダウン型注意システム」と言われています。この方法は自分自身で何に集中したいかを決定する能力のことで、それが決まると、次のような順序で集中していくのです。①視覚的に入ってくる情報をもとに何に注意を向けるかを決定します。デジカメで風景を撮影をするとき、何を撮ろうか全体を見渡して撮る対象を決めるようなイメージに近いです。②対象物の一部に注意を向けます。撮る対象を決めたら、それにカメラを向けズームしていくイメージということになります。私たちは集中すると、周囲の事が気にならなくなってきます。この状態はフロー状態と呼ばれていて、周りの声が聞こえなくなるという経験は誰もがあること思います。私たちがこの状態にあるとき、右脳と左脳の両方が、効率的に動いていて、周囲の情報をシャットアウトしています。この時、時間に対する感覚がなくなり、何かに対して夢中になっている状態に似ていると考えられていますが、実際に、勉強していたり、スポーツをしている人に検査をする事は難しく、詳しいことは確認できていないようです。

◯集中力が途切れる時に脳の中で起こっていること

集中する能力を「トップダウン型注意システム」と言うのに対し途切れていまう状態を「ボトムアップ型注意システム」と言います。ボトムアップ型注意システムは自身でコントロールできるものではなく、周囲の環境に影響を受けるものです。このシステムは周囲の状況によって「何に注意を向ける必要があるか?」という判断をするシステムです。集中が途切れる原因は2つあります。①目立つ色・明るい色を見たとき②大きな音を聞いたときです。救急車を見たときや、犬の鳴き声などがそれにあたります。日常生活で言えば、何か物を落とした音もそうですね。音や光で強い刺激を受けてしまうと、一瞬でそちらに気がいってしまうということですね。大きな音や、ビックリするような光を目にした時にそれを気にするなと言うのは無理な話です。条件反射的に反応してしまいます。一旦、集中力が切れてしますと、もう一度集中しなおすのに平均25分かかると言われています。一旦途切れる度に、もう一度集中するために脳を使いますので、それだけ疲れてしまうことになってしまいます。


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