「大人は寂しい生き物だよ」と教えてくれた大人がいました。
むかしむかし、「大人は寂しい生き物だよ」と教えてくれた大人がいました。
(昔と言っても2年前だけど)
そう言う大人の目は、冷えていました。
大人になったら寂しくなくなると信じてたのに、大人になってもまだ寂しいのかと悲しかったです。
だけど、2年たった今「大人は寂しい生き物」だと心から思えるようになりました。
土曜日の夜、缶のお酒を飲み干すために天井を見上げた。
ここ数ヶ月通知のなかった人から通知があって、まだ自分と彼との接点合ったんだと嬉しく感じた。
嬉しく感じたはずなのに、それ以上のアクションを起こす必要は無いことを知ってる私はもう大人だなと思った。
何かあってすぐ連絡するのは、何かあってすぐ話すのは、
子供だ。
大人になったら、子供の時以上に思うことはあるのに、子供の時より人に言わなくなる。
心が溢れてしまうのではないかと不安になった中途半端な頃の私。
そんな心配は無用だった。
大人は自分が感じたことで心はいっぱいにならない。
同じレールを歩いていたはずの同級生は、少しずつ確実にそれぞれのレールを敷いて、離れていってる。
みんなで歩いてきたからこそ、1人で歩くレールが怖くなくなるのが大人なのかもしれない。
自分の人生を生きるので精一杯な今。
誰かを助けてあげられるほど自分はすごい人ではないと自覚した大人。
そんな大人ができることは、そっと遠くから昔の彼らを思い出し、元気にやっているといいなと願いながら自分の人生を一生懸命に生きるだけなんだと思った。
だから、大人は寂しいんだ。
自分の力の及ぶ範囲を知って、大切な人の幸せを願うことしか出来ない。
だから、大人は寂しい生き物。
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