足と靴
「履きやすい靴」というとどういう靴を思い浮かべますか?
スニーカー?底が柔らかい厚いウレタンソールの靴?それともビルケンなどのフットペットがついたドイツ靴?
「履きやすい」靴の基準は人それぞれだと思います。
個人的には足裏のアーチをしっかりサポートするインソールが入った靴が「履きやすい」靴だと思います。
20代の頃に「履きやすい」靴を作りたくて色々な勉強会を彷徨っていた頃に、足裏アーチをサポートするインソールについて知りました。
勉強会に出て資格も取得して店舗にも立ったのですが、重要さが全然わかりませんでした。
当時はぺったんこのバレエシューズを履いて一晩中クラブで踊っても疲れ知らずなぐらいに健康で、どんな靴を履いてもそれなりに疲れ知らずだったから当たり前ですよね。
そこから10年以上経た40代の今の私はペッタンコのバレエシューズは相変わらず大好きでも履く事ができなくなってしまい、アーチをサポートするインソールの重要性には実感を伴うようになりました。
現在では自分と家族の履く靴にはアーチパットを配したインソールを仕込み、疲れを軽減しています。
10年前と比べてサポートインソールの認知は広がってきていると感じる今でも、正確な位置にアーチパットを配した靴は少ないと思います。
最近では個人の靴作家さんがアーチパットの方向を逆にして中敷にパットをつけているのを見かけたりもしました。
「履きやすい」靴を作る上で木型も製法も素材も重要ですが、同じぐらい足裏をサポートするインソールも大事だと私は思います。
足とサポートインソールについて数回に分けて書いていこうと思います。
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